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アメリカの司法当局は、アメリカの金融機関などに対するサイバー攻撃で1億人分以上の個人情報を盗み出し、メールで偽の情報を流して不正に株価を操作して利益を上げていたとして、イスラエル人の男など3人を証券詐欺の罪などで起訴したと発表した。

ニューヨークの連邦地検は、起訴されたのは31歳と40歳のイスラエル人の男2人と31歳のアメリカ人の男の3人。
3人は、2012年から今夏にかけて、アメリカの金融機関など12社のネットワークに対してサイバー攻撃を仕掛け、計1億人分以上に上る個人情報を盗み出したという。
このうちの1社は、アメリカ最大の金融機関JPモルガン・チェースで、盗まれた個人情報は8300万人分に上り、史上最大規模の流出だという。

3人は、情報を入手した顧客にメールで偽の情報を流して、特定の企業の株を購入するようしむけるなどして不正に株価を操作し、巨額の利益を上げていたという。3人はそれぞれ、コンピューターハッキングや証券詐欺の罪などに問われている。
3人のうち2人は、今年7月、イスラエルで逮捕され、残る1人は逃亡を続けているという。

連邦地検の担当者は、ハッキングはより複雑になり、新たな次元になっている。企業は顧客の個人情報の保護にさらに力を入れる必要があると指摘している。