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米連邦準備理事会(FRB)が16日発表した11月の鉱工業生産指数(2012年=100)は106.5となり、前月の改定値から0.6%低下した。3ヶ月連続のマイナスとなり、市場予測(0.1%程度の低下)より大幅な低下となった。

11月は電力・ガスが4.3%低下し、全体水準を押し下げた。天候が穏やかで暖房の使用が少なかったとみられる。
鉱業は1.1%低下。前年同月比は8.2%低下だった。

製造業は横ばい。非耐久財のうち食品・飲料・タバコ製品などが伸び、全体を下支えした。市場は0.1%上昇を予想していた。
耐久財は0.2%低下。電気機器や自動車の落ち込みが目立った。

鉱工業部門にとって、世界的な成長鈍化や1次産品の値下がり、ドル高で米国からの輸出品が割高となっていることが重しとなっている。
生産の落ち込みを反映し、設備稼働率は77.0%となり、10月の77.5%から低下した。FRB当局者は、インフレを加速させずに経済活動を拡大させる上で、設備稼働率の動向に注目している。