ＴＤＫは17日、スイスの自動車や産業機器向けセンサーメーカー、ミクロナスセミコンダクタホールディングを最大約２億1400万スイスフラン（約262億円）で買収すると発表した。
同社が得意とする回路設計技術やパッケージ技術を取り込み、成長分野である自動車向けセンサー事業の強化を狙う。
　ＴＯＢ（株式公開買い付け）で全株式の取得を目指す。

買付価格は１株7.5スイスフラン（約921円）で期間は2016年１月12日～2月10日まで。

ミクロナスセミコンダクタホールディングは1995年設立で従業員数はグループ全体で約900人。10.6％の株式を保有する米国の投資会社が筆頭株主で、取締役会はＴＯＢに賛同の意見を表明しているという。
ミクロナスは、磁界検出に有効なホール素子を保有し、回路設計技術とパッケージ技術に強みを有するとしている。
ＴＤＫは、ミクロナスの自動車分野の経験を生かしてＴＤＫの強みをさらに発揮するとしている。