インフォコムの２０１５年４～１２月期（第３四半期）の連結営業利益は、前年同期比８割増の１８億円前後となりそうだと報道されている。
電子コミック配信サイト「めちゃコミック」の会員数の増加が同社の業績をけん引しているという。
同社はシステム開発とネット配信の２本柱で電子書籍首位級。医療関連や統合業務管理ソフト等を強化中。
ただ、今期はデータセンターの閉鎖に伴う特損計上で、中間期は１１億円の損失となっている。ただ、通期純利益では▲60.9％減の８億50百万円を予想している。

もともと同社は、日商岩井コンピュータシステムズとシステムインテレグレーダーの帝人システムテクノロジーが２００１年に合併したお堅い会社。ＩＴ企業でも歴史は古い。
２００６年１１月に携帯電子書籍サービス「めちゃコミックス」（現「めちゃコミック」）を開始するなど電子書籍サービス分野でも老舗で大手。

事業内容は、
１、ITサービス事業は、携帯電話事業者、一般企業、医薬医療関係の機関や官公庁、教育研究機関の顧客向けに情報システムの企画・開発・コンサルテーションなどの各種ITソリューションや、情報通信システムの企画・運用・管理などの各種サービスの提供。

２、ネットビジネス事業は、消費者が利用する携帯電話やスマートフォンへのコンテンツ配信やeコマースなどのサービス「めちゃコミック」の提供となっている。
電子書籍事業は、アプリゲームと同じで、課金顧客の増加が売上高を左右する。アプリゲームと大きな違いは、人気も廃れも早いアプリゲームに比べ、電子書籍は、購読会員が増えるほどに、流行り廃れもなく、また急激な伸張もないものの常に増加していく。
　紙の書籍ではないため、会員数が増加するほどに利益率は大幅に上昇していく。

今期予想は、売上高は前期比6.7％増の４３０億円、営業利益は22.0％増の４４億円、経常利益は19.2％増の４４億円、当期利益は▲60.9％減の８．５億円となっているが、上方修正されそうだ。