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JR九州が30日、東京証券取引所に株式の上場申請をし、早ければ今年10月にも上場する見通しとなった。
JR九州は、昭和62年の旧国鉄の分割・民営化で設立され、株式のすべてを独立行政法人の「鉄道・運輸機構」が保有しているが、不動産や小売りなどの事業 で収益力が向上してきたことから、「鉄道・運輸機構」が株式をすべて売却することで上場し、今年度中の完全民営化を目指している。
今後、上場に向けた手続きが行われ、審査が順調に進めば早ければ10月にも上場する見通し。
時価総額は、数千億円に上るとみられ、今月、上場する無料通信アプリ大手LINEと並んで年内では大型の上場案件となる。
以上、
JR九州は何で上場を急ぐのだろう。資金捻出に政府の意向が働いているのか。それとも、JR九州の今期決算が、熊本大震災の緊急復旧工事で業績が悪化することから、前期決算に基づく今期上場としたのか。ポジティブな面ばかりが強調・報道されるJR九州であるが・・・。
同社の利益は、国鉄から民営化された時に、地域鉄道会社の経営安定化を図るため与えられた基金(16/3期決算残3,877億円・・・資本勘定)の運用収 益で成り立っている。今後、国債運用では利益は出ず、昨今の不安定な株式市場での運用はリスクが高すぎ、今期決算はどうなることやら・・・。
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JR九州業績 2016/3期
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鉄道事業
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/百万円
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収益
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169,189
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営業費
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180,737
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営業利益
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-11,547
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関連事業
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収益
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41,911
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営業費
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24,954
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営業利益
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16,956
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(営業利益率)
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40.5%
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営業利益
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5,409
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経営安定基金運用益
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11,472
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経常利益
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18,284
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経営安定基金資産売却益
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42,023
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工事負担金受け入れ
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26,456
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減損損失
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525,979
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税前利益
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-463,690
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当期純利益
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-444,439
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JR九州の財務内容と業績 2016年3月期/百万円
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流動資産
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106,639
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流動負債
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123,398
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固定負債
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151,148
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固定資産
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430,265
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株主資本
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262,358
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(資本金)
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16,000
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総資産
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536,905
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負債+資本
|
536,905
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2015年3月期の総資産は1,048,271百万円だった。