不動産仲介業の（株）うちナビ（東京都渋谷区道玄坂2－11－1、代表：角南圭）は１０月１２日、東京地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、岩崎晃弁護士（電話０３－６２２２－７２３１）が選任されている。

負債額は約７億円。

同社は平成７年１１月設立の不動産賃貸仲介業者。芸能人起用のＴＶ-ＣＭを多用し、自らも津田大介氏がキュレーションを務める情報番組に出演するなど、知名度アップを図るなど積極的な営業展開、平成２８年３月期は約９億５千万円の売上高を計上していた。ただ、首都圏各所・大阪・福岡に矢継ぎ早に出店、先行投資が大きすぎ、経営は赤字が続いていた。

資本金も上場を目指していたことからベンチャーキャピタルなどの出資も受け４億６４０７万円あった。しかし、経費増で資金繰りが逼迫する中、角南圭社長が８月になると出勤しなくなり、連絡も取れにくい状態が続いていた。こうした状況に取締役が、会社を清算するため破産を申し立てたもの。

角南社長は、社員の面倒見はよかったようだが・・・、内実は不明。ただ、自らが社員を集めた会社の経営を放棄するとは経営者としては100％失格だ。