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8日午前5時45分頃、福井県あわら市柿原の北陸新幹線「柿原トンネル」の掘削現場(地下14メートル)で土砂が崩落し、地上の市営柿原グラウンドが直径15メートル、深さ8メートルにわたり陥没した。
柿原トンネルは、2022年度の北陸新幹線敦賀延伸に向け整備中で、独立行政法人鉄道・運輸機構が発注し、前田・植木・西村北陸新幹線、柿原トンネル他特定建設工事共同企業体が、工事を請け負っている。

同機構大阪支社の発表によると、8日早朝、JVの作業員5人が北側入り口から約730メートルのトンネル内で、天井に吹き付けてあったコンクリートが剥落しているのを見つけ、周囲を点検中に陥没が起きた。崩れた土砂は約1500立方メートル。
現場やグラウンドは無人で、けが人はいなかった。この事故で、あわら市は市営柿原グラウンドの使用を中止した。
以上、報道参照

陥没場所は福井国際カントリークラブの西側の柿原市民グランド。

興味あるネット記事には、
「北陸新幹線・柿原トンネル(芦原温泉駅 北方)、これがトンネル工事なの?と思うくらい大胆な開削工事現場。パワーショベルの先がミキシング用の回転器具になっているので、開削工法ではなく埋め戻してからトンネル掘るようだ。青森の同じ様な所で落盤事故が起きているので段階を踏んでいるのだろう。」

市営柿原グラウンドの地下では、シールド工法ではなく、通常のNATM工法で工事が進められていたと見られる。NATM工法では博多駅前陥没事故(福岡地下鉄延長工事)の工法と同じ、上層部が水含む軟弱地盤では慎重な工事が求められる。
あわら市には九頭竜川が流れ、柿原地区は日本海や湖にも近い。工事事前の地盤調査結果はどうだったのだろうか。

<柿原トンネル>
工事場所:福井県あわら市柿原地内、清王地内および高塚地内
1、案件名:北陸新幹線、柿原トンネル他(2,530m)
受注先:前田・植木・西村北陸新幹線、柿原トンネル他特定建設工事共同企業体
落札額:6,456,800,000円
入札日:平成28年6月
工期:45ヶ月間
工法:NATM工法

2、案件名:北陸新幹線、柿原トンネル外4箇所水文調査
受注先:(株)サンワコン
落札額:26,950,000円
入札日:平成28年7月