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高級フランス料理で知られる「ひらまつ」(東証一部)は10月3日、同社が札幌市で運営する「オーベルジュ・ド・リル サッポロ」において、アニサキスを原因とする食中毒が発生したとリリースした。

同店が9月28日開催したディナーイベントに参加した2名がアニサキス症を発症。
札幌市保健所による調査および総合的な判断の結果、同店がイベントのために特別に仕入れた鮭からアニサキスが検出されたことにより、同店で提供した鮭を使った料理に起因してアニサキス症が発症したものと断定され、10月3日~4日まで2日間の営業停止処分を受けた。
発症した2名の症状はすでに回復に向かっているという。

同社は、食の安全を最重要事項として徹底的な衛生管理のもと営業活動を行ってきたが、今回の事故を厳粛かつ重く受け止め、これまで以上に各地の所轄保健所や専門機関の協力を仰ぎ、一層の衛生管理体制を確立し、再発防止と安全強化に努めるとしている。

アニサキスは、鮭やイカ、鯵、鯖、タラなどに寄生する線虫類の一種、ヒトの体内に入ると胃や腸の壁を傷つけ、アニサキス症と呼ばれる激しい腹痛(食中毒症状)を起こす。
魚介に寄生している確率は低いが、ヒトによって症状が重かったり、軽かったりし、実際の食中毒者はかなり多いと見られている。
魚介の内臓に寄生しているが、筋肉にも移動する。

刺身などでも中毒になる可能性がある。過熱するしかない。特別な治療薬はない。
生で食するときには▲20℃以下で24時間以上、解凍して食すれば中毒になる危険性は大幅に減る。
目視で除外・・・アニサキスは白っぽい線虫、通常の体長は2~3cmあり、注意して見れば、除去できる。

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