sponsored

米トランプは26日、米国内で社会問題化している医療用鎮痛剤「オピオイド」依存のまん延について、「公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。

原料アヘン⇒1804年に加工してモルヒネ⇒1874年、さらに加工してヘロイン・・・すべてオピオイド系薬物
アヘン⇒アルカロイド抽出⇒オキシコドンを合成⇒ヴァイコディン・フェンタニルやパーコセットなどの各種オピオイド系鎮痛剤が開発されてきた。米国では医師の処方箋があれば薬局で購入できる。
日本ではオピオイド系鎮痛剤は、モルヒネ、オキシコドン、フェンタニル、メサドンが認定されている(使用は医師が直接処方し、がん患者の突出痛などに使用されている)。

アメリカでは、2016年には、オピオイド系鎮痛剤の利用者は1150万人に上るという。
主に処方薬としての鎮痛剤であるヘロイン、フェンタニル(モルヒネより50~100倍強力な薬剤)を中心とするオピオイド系薬物が乱用され、米国の「薬物過剰摂取」の中毒問題に拍車をかけている。

米政府の調査では、2013年にはオピオイド系鎮痛剤の依存症=中毒者は約190万人だったといい、2014年には、全米の市町村や郡で約3万3千人がオピオイド系薬物中毒の犠牲者になっている。
オハイオ州の某養護施設に収容されている児童200人のうち、両親がオピオイド中毒に陥っている割合は5年前の約40%から約75%に急上昇し、子供への心身の影響が心配されている。

2014年、アメリカ全国保険統計センター(NCHS)によると、オピオイドを処方された患者の中から18,893人の死者を出し、その数は2013年から16%増加。また、ヘロイン使用による死亡も10,574件と、前年から28%も増えているという。

それに連れ検死費用も増加、小さな市町村では、すでに財政を圧迫しているという。業者の有料検死では1体当たり2千ドル~3千ドルかかるという。
歌手のプリンスもオピオイド系鎮痛剤の中毒で死亡している。

アヘン系は常習性があり、中毒になる可能性が非常に高い。米国では鎮痛剤が高じて精神安定に利用され、中毒になっている。
米国の場合には、医薬品メーカーがロビー活動(公的高額賄賂)により、規制当局のFDAはどうにでもなり、FDA局長が世論の反対を押し切り認可した医薬品のメーカーに天下りするなどザラ。

アメリカ被れは、銃でもアヘンでももってこいや~

1027_02.jpg