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半導体大手のルネサスエレクトロニクスは11日、米インテグレーテッド・デバイス・テクノロジー(IDT)の買収を決議したと発表した。
IDT株主総会の承認や当局の承認を得た後、2019年度(2019年12月期)上期中をめどに買収を完了する。
買収額は1株49ドルで、総額は約7330億円(1ドル/110円換算)。手元資金に加え、主要取引銀行から新たに約6790億円を調達する。
IDTは、通信・コンピュータ・一般向け機器などで使用する低消費電力で高性能なアナログ-デジタル混在半導体部品の設計と製造の会社、センサーやデータセンター向け半導体などに強みを持つ。
ルネサスはIDTを買収することで、自動運転の普及を見据え、自動車向け半導体事業を強化するのが狙いがある

ルネサスは2017年2月、パワーマネジメントIC企業の「インターシル社」を約3000億円で買収している。インターシル社は、産業、インフラ、モバイル、車載、航空宇宙機器向けの高効率パワーマネジメント半導体と高精度アナログ技術の開発を行っている。

呉文精CEOはルネサスを完全自動運転車向け半導体やセンサーで、サムスン電子のような収益基盤の強固な企業に育て上げ、リストラ続きの同社の経営を反転させ、化けさせるようだ。

もう一社、完全自動運転車開発のためのAI会社を買収するのだろうか。
EMS(電子機器受託製造)やファウンドリ(半導体受託製造)メーカーが台頭する中、製造より脳味噌を持つ会社が今後有利となる。
そのためのM&A攻勢と見るが・・・