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10月3日76ドル台の戻り高値を付けたWTI価格、11月23日には50ドル台まで急落している。

それもこれも米国が仕掛けた対中貿易戦争により、原油の最大の輸入国・中国の経済指標が悪化していることに起因している。

この間の価格上昇に、米トランプ大統領による増産圧力にOPECとロシアが増産しており、原油価格は、11月5日のイラン原油制裁、米原油在庫減などまったく影響されず下落し続けている。サウジは減産の意向であるが、ロシアは経済問題もあり、減産したくないのが本音。

日本のガソリン価格は原油の値上がりにすぐ反応するが、下落には時間がかかりすぎる。国も価格が高ければ高いほど消費税を稼げる。

トランプ大統領の自作自演の原油価格、シュールオイルの生産コストは40ドル台前後でも耐えられる。11月の経済指標が12月開示されれば中国経済の減速がさらに明らかになり、年末に向け、すべての債券・証券市場で波乱万丈か。

今後の焦点は50ドルの大台を割り込むかどうかにかかる。

↓WTI原油価格5年チャート
↓WTI原油価格5年チャート