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社長自らセクハラ事件を起こした長崎新聞社の報道によると、長崎県は1月28日までに、県職員の2017年度の健康診断で「軽度異常」や「再検査」「要精密(検査)」などと判定され、何らかの異常がみられた「有所見者」の割合が92・8%に上ったことを明らかにした。
長崎県職員厚生課によると、職員4095人が受診した健康診断で、有所見者の割合は血中脂質で67.8%に上ったという。
血糖は33.6%、
血圧は33.9%
が有所見者だった。
長崎県職員の平均年齢は昨年4月時点で43.5歳。

<血中脂質>
血液中の脂質で、コレステロール、トリアシルグリセロール、リン脂質などの総称。
中性脂肪は少量でたくさんのエネルギーに変わるため、非常に効率の良いエネルギー源として重要。またコレステロールは細胞膜・ホルモン、脂肪を消化吸収する際に役立つ胆汁酸の原料となり、どちらも私たちの身体にとって重要。
しかし、これらが過剰になってしまうと、動脈硬化の原因となり、進行すると狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・大動脈瘤など様々な合併症を引き起こす。
脂質異常症は症状がほとんどないため、検診などで指摘されても放って置きがちだが、重大な合併症を引き起こさないようにするためには、初期段階から食事を見直していくことが重要。

脂質異常症は、血液中の中性脂肪(トリグリセライド)や、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が基準より高い、またはHDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)が基準より低い状態のことをいう。

<原因は・・・>
さまざまな遺伝的要素や体質、食習慣、運動不足、肥満などが背景にあることが多いようです。他の病気や服用している薬の影響を受けることもあります。
食習慣
運動不足
肥満

<放っておくと・・・>
コレステロール値に異常がある(特にLDLコレステロール値が高い)と、動脈硬化が進み、脳梗塞、心筋梗塞など血管系の病気が起きやすくなります。中性脂肪値が高いと急性膵炎を起こすこともあります。家族性高コレステロール血症では皮膚やアキレス腱等に黄色腫が発見することもある。

脳梗塞、脳出血
心筋梗塞、狭心症
大動脈瘤、大動脈解離
閉塞性動脈硬化症
腎臓障害

<治療の方法は・・・>
動脈硬化を進めないようにすることが治療の重要な目的です。まず食事や運動を含んだライフスタイルの改善を行い、動脈硬化による病気を起こすリスクが高いときには薬物療法が追加される。
禁煙する
食生活を見直す
運動量を見直す
適正体重に近づけると同時に内臓脂肪を減らす

長崎県職員の有所見者が92.8%、・・・国の医療行政が行き詰るのも理解できるというもの。