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パチンコ店や商施設等でタバコ卸販売の(株)TSR(大阪市中央区南本町2-1-3、代表:有働ユキヨ)と関連の(株)CSR(同、同表)は2月26日、大阪地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、洞良隆弁護士(電話06-6311-2690)が選任されている。滋賀県栗東市が昨年11月、税金滞納で同地裁に破産を申し立てていたもの

負債額は合計で約16億円

(株)TSRは平成10年5月設立のたばこ卸販売業者。全国のパチンコ店や大型商業施設、アミューズメント施設、大型レジャー施設などを対象に全国展開し、以前は80億円以上の売上高を計上していた。しかし、パチンコ業界の低迷でパチンコ販売が減少し、販売拠点を栗東市に移していたこともあり税金の滞納が続き、栗東市が今回の申し立てを行なったもの。

ただ、栗東市が企業誘致のために設けた売上高の5%を奨励金制度により同社は拠点を栗東市に移したものの、その制度が国のタバコ税制に違反するとしてお釈迦になり、拠点移転の設備投資などにかかわる負担が同社に圧し掛かり、さらに国のパチンコ規制強化が続き、売上高まで落ちるというかわいそうな一面もある。