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英国の造船・海運市況分析会社クラークソンリサーチによると、今年1~3月期の世界船舶発注量は、573万CGT(196隻)で、前年同期(996万CGT)比▲42%減少した。
この期間、国別受注量は中国が258万CGT(106隻、45%)で最も多く、韓国が162万CGT(35隻、28%)、イタリアの78万CGT(10隻、14%)、日本の47万CGT(20隻、8%)の順だった。
3月末基準の受注残高は、
中国(2992万CGT、37%)、
韓国(2133万CGT、26%)、
日本(1418万CGT、18%)
などの順となっている。
中国が前月比62万CGT増加し、韓国は▲27万CGT減、日本は▲51万CGT減となった。

CGTは、船種や仕様が異なる船舶ごとに定められた係数を用いて換算された標準貨物船換算トン数。
以上、

米中貿易戦争から中誤せく経済の低迷が明らかになる中、一番、荷動きが活発な中国経済低迷により、船主たちの心理も造船発注量も大きくへこんでいるようだ。

<↓バルチック海運指推移>
リーマン・ショック前は異常に高いピークを形成していたが、ショックで大暴落、昨年9月には1773ポイントまで上昇したものが、9月24日、トランプ米大統領が中国に対して2000億ドルの制裁追加関税を発したことから、再び暴落し、9日現在711ポイントまで下がっている。

大手海運業者は、コスト削減を図るため、船舶を超大型化投資を行い、中規模船などはコスト面から不利になり売却している。しかし、廃棄されているわけではなく、世界中で船腹過剰状態となっている。
貿易戦争を仕掛け続けているトランプ米大統領、その見返りに大量に受注=輸出するとされる米産シェールオイルやシェールガス、そのLNG運搬船の発注量が多く、韓国勢はまた安値で取り捲っている。

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