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地元のデイリー・ミラー紙は21日、スリランカで現地時間の21日午前9時ごろ、最大都市コロンボとその郊外などにあるホテルとキリスト教の教会で、ほぼ同時に爆発があった。これまでに、復活祭の日曜日のテロ攻撃の死者数は207人に上り、450人が負傷したと報告されていると警察は述べている。
テロにあった3ヶ所のホテルと3ヶ所の教会、
シャングリ・ラコロンボ、
コロンボのキングスベリーホテル、
シナモングランドコロンボ。

「セント・アントニー教会」、
コロンボ郊外の「セント・セバスチャン教会」、
東部バティカロアの「ザイオン教会」。
当局は少なくとも35人の外国人が亡くなったとしている。

警察のスポークスマンRuwan Gunasekaraは、66人が国立病院に運ばれ、負傷者260人が治療を受けており、104人がNegombo病院に運ばれ、100人が病院で治療を受けていると述べた。

一方、国立病院長Anil Jasinghe博士は、デイリー・ミラーに話をして、ポーランド、デンマーク、中国、日本、パキスタン、アメリカ、インド、モロッコ、バングラデシュの11人の外国人が国立病院で死亡していると述べた。
局長はまた、30人が負傷してコロンボ北病院に入院し、69人がバッティカロア病院に入院し、55人がネゴンボ病院に入院し、14人が負傷した小児14人がレディリッジウェイ病院に入院した。

国防大臣は、午後6時から夜間外出禁止令を発令した。
以上、

スリランカの人口は2027万人
シンハラ人1517万人(74.9%/仏教)
タミル人311万人(15.4%/ヒンドゥー教)
ムーア人187人(9.2%/古アラブ系と新インド系)
その他12万人(0.5%/マレー人や原住民ヴェッタ人など)

宗教は、
仏教徒70.19%
ヒンドゥー教12.61%
イスラム教9.71%(ムーア人とマレー人)
キリスト教7.45%
民族問題
スリランカは、仏教徒が7割、1983年、多数派のシンハラ仏教徒とタミルヒンドゥー教徒との大規模な民族対立が発生、反政府組織タミル・イーラム解放のトラ (LTTE)を政府軍が殲滅して2009年5月終息。

大混乱の政争(中国の借金の漬物国)
中国の借金の漬物国となったスリランカ、2018年10月28日、シリセナ大統領(親中派/2015年、不満のタミル人と地方シンハリ人が投票して大統領に)は、親インド派のウィクラマシンハ首相(統一国民党)を解任し、親中派のラジャパクサ前大統領(自由党)を後任に据えた(憲法改正で大統領に首相任命権はなくなっているにもかかわらず、親中派を首相にした)。
しかし、国会議長が、ウィクラマシンハが首相との認識を表明。11月16日、国会でラジャパクサ政権の不信任決議案が可決、12月15日にラジャパクサが首相辞任を表明。翌16日にウィクラマシンハが、シリセナ大統領より首相に再び任命された。
ラジャパクサ前大統領は、親中派で借金の漬物にした張本人、しかし、その政敵であったシリセフ現大統領から首相に任命されるなど親中派の仲良しコンビに化けた。シリセナが大統領にいる以上、親インド派のウィクラマシンハの身動きも限定される。ウィクラマシンハはラジャパクサ前大統領の巨額不正を暴きだそうとしている。

そうした中、発生した今回の爆弾テロ、タミル人が仕掛けたのか、ラジャパクサ前大統領派が仕掛けたのか、それとも国民の10%いるイスラム教徒に巣くったISの残党が実行したのか。
コロンボはスリランカ最大の都市で西海岸にあり、シンハリ人の仏教徒とキリスト教徒が主を占め、イスラム教徒のムーア人は東海岸に居住し、これまで過激な動きはない。


<↓テロにあった教会内>
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