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1日のWTI原油価格は53.36ドルと3.23%、3.23ドル下げた。
原油価格は、昨年10月はじめ76ドル台を付けたあと、年末から今年初めにかけ、貿易戦争による中国景気低迷を受け45ドル台まで下がり、その後、米中和解ムードに4月23日66ドル台まで戻ったものの、決裂、5月10日の追加関税制裁とファーウェイに対する禁輸措置により、貿易戦争は激化の一途をたどっている。

<月末生じた世界経済>
中国の5月のPMIが予想以上に悪化
中国が米国に対して600億ドルの報復関税賦課
アメリカのメキシコへ関税、毎月5%、10月には25%まで引き上げる。不法移民問題
中国、「信頼できない企業リスト」作成・公表へ、米フェデックスを調査

中国経済問題から原油大幅安
メキシコ問題から、メキシコ立地の自動車・自動車部品で影響を受ける日本企業、円高進行

ここまでくれば、米国経済への影響も深刻となり、トランプの大統領再選は望みようもない。
しかし、トランプは大統領再選に全精力を費やしており、強硬派ばかりになったスタッフたちとは大きく異なる。
中国が強硬姿勢にならないところで、米勝利の形をとりながら和解するものと見られる。

ただ、次期大統領選候補者の中で、民主党バイデンがトランプに11ポイントも有利にあり、中国がトランプを切り捨てた場合、トランプは強硬姿勢を貫くしかなくなり、残り3250億ドル制裁へ進み、このままではトランプは自らの策に溺れ死ぬことになる。

過去、支持率を伸ばした北朝鮮米朝首脳会談にしても、米有権者にとって、もう賞味期限だろう。
中国にとって、それほど、今回の2000億ドルの追加関税制裁とファーウェイへの輸出禁止措置は、なかなか妥協できないものとなっているものと見られる。