アイコン 悲しい話  流浪の民と化かすな福島県人を

福岡市では、昨年、福島県産の商品を販売しようと企画された商施設でのイベントが、問題ありと過剰反応した住民らによって中止に追い込まれた。福島県の団体は、放射能問題が一切関係ないように、一昨年に収穫した作物を製品化したものを販売する予定であったという。

また、福岡市でも国からの依頼を受け、東北の震災ゴミ受け入れを検討したが、これも拒否する御託を並べ断った。

神奈川県の黒岩知事も、東北から受け入れようとした(しかも放射能をチェックした上で)震災ゴミ、議会や住民から窮地に追いやられてしまった。
(震災ゴミを受け入れ表明している自治体も全国に多々あるが残念ながら少数である)
震災ゴミについては、政府や該当県が責任を持って放射能チェックをなし、ゴミを送り出すチェック体制が、全く見えてこないのも事実だ(ただ、「直ちに影響はありません」と言い続ける国の認定放射線レベルを容認するものではない)。

山梨県内では、保育園が、福島県から避難してきた子どもの入園を断るという問題が発生している。
「原発に対する不安が他の保護者から出た場合、対応できない」という理由で断られたという。福島県から避難してきていた家族が、自宅近くの公園で子どもを遊ばせようとした際、近くの住
民から避難者であることを理由に「遊ばせるのを自粛してほしい」と言われたと朝日が報じている。なんと悲しい事実であろうか。

こうした問題は、全国津々浦々発生しており、もう日本人は、人道という人の道をなくしてしまったようだ。
人道的な立場からも、建設的な話ができない世の中になってしまった。

こうした住民意識や議員の意識において、道州制や地方分権など100年早いと言っておこう。

<ついで>
政令指定都市「福岡市」の場合、36歳で市長となった高島氏がいる。年の割りに何に怯えているのか、先述のように、御託を並べ震災ゴミの受け入れを断った(断ることはなんと簡単なのであろうか)。高島氏は住民エゴを代表する市長の何ものでもないようだ。
この人、立脚する日本のことなど毛頭脳味噌になく、次の選挙のことばかり考えているようだ。
これまで何を打ち出してきたのであろうか。不毛の埋立地「アイランドシティ」を市で買い占める動きを加速させていることや箱物行政の推進のほかは何も見えてこない。自ら発現したのは市庁舎1階の大改造ぐらい、残念ながらこれくらいの器の脳味噌しかないようである。

[ 2012年3月 3日 ]
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