アイコン ラクオリア創薬(株)/希望退職者募集 政府のジェネリック重視政策の影響

同社は、政府による後発医薬品使用促進策等の医療費抑制策の進展に加 え、市場のグローバル化や異業種からの参入、企業間競争の激化やM&A、開発費の高騰等、厳しい経営環境の下に推移しており、先行投資型のビジネスモデル である創薬ベンチャーとして資金を研究開発に有効活用すべく努めてきた。本社や研究所の移転によるコスト削減もその一環であり、引き続き経営課題として業 務に与える影響を十分に配慮しつつ、コスト・経費の低減合理化に向けて取り組んでいる。

今般、研究所の移転及び産学連携の推進に伴い、人的リソースの見直しと再配分の一環として人員のスリム化による費用の圧縮を図ることも必要な施策と判断し、希望退職を募集することを決定したとしている。
 
希望退職者の募集の概要
(1)対象者
正社員(71名、平成27年6月1日現在)
(2)募集人員
特に定めない
(3)募集期間
平成27年6月1日~6月15日
(4)退職日
平成27年6月30日(予定)
(5)優遇措置
会社都合の退職として扱い、特別退職金を支給。
以上、
 
創薬ベンチャーは大学ベンチャーも含め多くが上場しているが、配当なしが永遠と続くような業績内容で推移している。大手薬品会社が創薬ベンチャーの開発研究している薬剤について、ツバをつけるべく出資しており、自己資金だけは大きくなっている。

医薬品開発は、グローバルな視点で開発すべき時代に突入している。スーパー医薬品会社はリスクが高い自社開発をせず、大型商品になるような医薬品を開発した中小医薬品会社を、寄ってたかって買収劇を繰り広げている。

日本の医薬品会社は、政府におんぶに抱っこの時代は遠に終わっているが、最近、欧米からの輸入医薬品が急増しているのが気になって仕方ない。日本の医薬品大手は何しているのだろうか。
そうした中、政府は高齢化が進む中、健康保険の財源問題からジェネリック使用促進政策を打ち出した。
もう日本の医薬品業界は創薬ベンチャーを含め開発意欲をなくしてしまいダメになるかもしれない。聖域なきコストカッターで、日本を駄目にした総理もいたが・・、メリハリが最低でも必要であり、ターゲット分野を絞るべきだろう。

 

[ 2015年6月 2日 ]
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