ＬＥＤ照明機器製造の（株）島根電子今福製作所（島根県浜田市金城町今福２８１－１、代表清算人：安藤元晴）は１２月１９日、松江地裁浜田支部において、特別清算の開始決定を受けた。

負債額は約３億円

　同社は、１９７８年４月に旧鳥取三洋電機（株）のＬＥＤ組立工場として創業。しかし、旧鳥取三洋電機（株）から受注は減り続け、同社は超寿命のＬＥＤ電工掲示板などの自社製品を開発して大手電気メーカーのＯＥＭ生産を行ってきた。しかし、こうした分野も中国製などの廉価な輸入品に押され業績低迷、昨年１１月、（株）Ｓ．Ｅ．Ｉに事業譲渡して、同社は整理するのみとなっていた。

　　ＬＥＤ事業者としては古かっただろうが、受注もとの三洋電機が良い製品を作りながら、営業力に乏しく淘汰されたことが痛かった。