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警視庁は11日、東京の大手IT関連企業「ネットワンシステムズ」の元幹部と岐阜市に本店がある「十六銀行」の元行員らが共謀して、架空取引により「ネットワンシステムズ」から3億円余りをだまし取ったとして逮捕した。
警視庁は、元幹部や元行員らが架空取引を繰り返し、約8億円を流用したとみて捜査している。
逮捕されたのは、ネットワンシステムズの元幹部社員、森浩幸容疑者(54)や「十六銀行」でシステム開発を担当していた元行員の兼松英作容疑者(50)ら3人。
森容疑者らは4年前、十六銀行の通信システムの開発を請け負っていたネットワンシステムズから、外部の業者にコンサルティング費用を支払ったように装って、ネットワンシステムズから3億6000万円余りをだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれている。

警視庁によると、森容疑者は15年前までは十六銀行の行員で、退職してネットワンシステムズに入社したが、銀行では兼松容疑者と同じ部署で勤務していた。
元の後輩の兼松容疑者と3年前までの7年間に架空取引を50回以上繰り返し、7億8000万円余りを引き出し山分けしていたということで、2人は内部調査で不正を認め、懲戒解雇されている。
調べに対し、森容疑者は「容疑を認めるかどうか保留したい」と供述し、兼松容疑者ら2人は否認しているという。

東証一部上場
社名
ネットワンシステムズ株式会社
Net One Systems Co., Ltd.
設立
1988年(昭和63年)2月1日
資本金
122億79百万円(2014年3月31日現在)
社員数
(単体)2,163人 (連結)2,422人(2014年3月31日現在)
事業内容
・世界の最先端技術を取り入れた情報インフラ構築とそれらに関連したサービスの提供
・戦略的なICT利活用を実現するノウハウの提供
ネットワーク構築で首位。NTTグループ向け売上は3割超。シスコ製品の取扱比率約5割
売上高・単体
1,263億87百万円(2014年3月期)
連結売上高
1,424億27百万円(2014年3月期)