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長崎地方裁判所は23日、南島原市の官製談合事件をめぐり、収賄などの罪に問われている元市長の藤原米幸被告(68)の裁判で、「賄賂は高額であり、市長の公務への信頼を大きく揺るがした」として、懲役4年の実刑判決を言い渡した。
藤原被告は3年前から一昨年にかけて、市が発注した上下水道の電気工事をめぐって、事前に設計金額を業者に教えるなどした見返りに現金1300万円を受け取ったとして、加重収賄と官製談合防止法違反の罪に問われていた。

判決では、宮本聡裁判長は「犯行は動機が悪質で計画性や常習性が認められる。賄賂は高額であり、市長の公務への信頼を大きく揺るがした」と指摘した。その上で「裁判中も不合理な弁解を述べ、反省の色が見られない」として、藤原元市長に懲役4年の実刑判決を言い渡した。
弁護側は判決を不服として、福岡高等裁判所に控訴した。
この事件で贈賄などの罪に問われた業者4人には、執行猶予のついた有罪判決が出された。
以上。