アイコン 福岡市立こども病院人工島移設問題 既にゼネコン決定か

吉田市長福岡市の吉田市長、頭が痛いのが、アイランドシティの埋立の借金に悩む福岡市の完全子会社「博多港開発㈱」、膨大な借金を金融機関(主幹事福岡銀行)から借り入れている。 

福岡市としてもその借金(福岡市が連帯保証済)を減らさせなければならず、吉田市長にしてもこども病院を絶対作らなければならない宿命を帯びている(病院敷地は博多港開発所有地、移設で市が買い取る)。当然、吉田市長は福銀谷頭取殿の相手でもなく、新米の若造(52歳)扱いであろう。
そもそも吉田市長は、こども病院人工島移設計画白紙をマニュフェストに謳って2006年12月の選挙で当時の山崎市長を破っての初当選、民主党などの支援を受けての当選であった。
しかし、当選しても現実は甘くなく、今ではこども病院建設派に完全に化けてしまった。1年前には選挙で支援した民主党の○信氏と大喧嘩したといわれている。多くの市民にし
ても、公約違反どころではなく、裏切り者扱いにしている。
(吉田市長は、2006年7月26日西日本新聞社経済部長を最後に退社、11月に福岡市長選挙に民主党の推薦と社民党・ふくおかネットワークの支持を受け立候補。2006年12月の市長選で、当時現職であった山崎広太郎(2期、自民推薦)を抑え初当選を果たした。)


今回の衆院選では(山崎)拓さんが落選した。誰が落選させたかは福岡市民であるが、特に女性パワーが落選させた(前々回の衆院選も女性票が拓さんを落選させている)。それほどまでに福岡市の女性はパワーを持つ。

吉田市長が民主党と完全に距離を置き、マニュフェストなど早々に放棄して財界詣でを行い、福銀の谷さんの顔ばかり気にしているようでは、もはや福岡市民の市長ではないともいえよう。

当のこども病院人工島移転建設計画も、委託のコンサルタントの見積もりでは85.5億円、ところが福岡市が審議にかけた金額は何故か128.3億円。
増加した42.8億円の根拠を吉田市長は「担当者が、ゼネコン数社に電話して価格の妥当性を伺い42.8億円上積みした」と証言している、しかも決定した2007年7月26日開催した検証検討チームの会議録の資料となった「メモ」および「資料」の開示について、破棄し不存在として、その記録さえ全くないという。(市長と福岡市の官僚たちの癒着)
福岡市の吉田トボケ市長として歴史に残るのはよいが、42.8億円もの増加根拠をそんなバカな理由で増額させるほど市民はおろかではない。

次期選挙は来年12月、女性を敵に回せば吉田市長も次期選挙は戦えない。既に戦意喪失している顔になっているが、慶大出身の西日本新聞社経済部長までした吉田市長、財界(七社会+1)と既に先々のことまですべて話し合っているのかもしれない。
しかも福岡市議会は、こども病院人工島移設推進派が圧倒している。「市長がこども病院移設を推進してくれれば、議会は任せなさい」とばかりに、議員の先生方は早々に水面下でゼネコンまで決定しているという話もある。

一般的に水面下のゼネコン決定は、ゼネコン間での話し合い、議員先生の指名かのどちらかである。以前は予算書作成用の設計図面に基づき見積を起すゼネコンが、優先権を持つとされていた(最近では積算専門会社に発注する場合が多い)。また設計会社の仲良しクラブやコンサルの仲良しクラブのゼネコンが優位との話もあった(今回は80億円での提出であり、コンサルの線はなかろう)。今ではそうした談合は、ゼネコン内でもご法度になっている(土工協の談合廃止宣言)。しかしこうした官庁案件には、ゼネコンが動かずとも必ず議員の先生方が関わる。ゼネコンも市会議員への情報網を構築しきっており、これはと思う先生に対しては、外で逢引する。今では逢引場所が東京というから、洒落たものである。当然大きな風呂敷を携えてのランデブー。
そうこうして、既にゼネコンは水面下で決定しているというのが、ある筋の話である。

吉田市長のマニュフェスト要約
① 人工島事業の見直し
②こども病院の人工島移転白紙化
③留守家庭子ども会の無料化
④保育所民営化の中止
⑤新空港はいらない

 

[ 2009年9月 4日 ]
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