天下の近畿ツーリスト/希望退職者192名応募
同社は50歳以上を対象に希望退職者を募っていたが、192名が退職に応じたと発表した。
過去、JTB・日本旅行などの中央勢に対抗して関西の近畿ツーリストが台頭、業界の地位を確立した。
しかし、本バブル時代になるとHISが格安旅行の先鞭を付け全国を制覇した。近畿ツーリストは、当時名を轟かせた都ホテルと共に関西のお坊ちゃまになりHISに果てしなく大きな水を開けられてしまった。大手顧客に胡坐をかきお高く止まりすぎたのであろう。
同社の前期は営業利益段階から赤字であり、今期も不況と豚インフルにより厳しい内容となっている。そうしたことから人件費率の高い、50歳以上をターゲットにリストラに踏み切ったものである。
連結/ 百万円 | 営業収益 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
08年12月期6月中間期 | 33,922 | -3,588 | -3,374 | -4,169 |
09年12月期6月中間期実績 | 28,770 | -4,444 | -4,255 | -8,303 |
09年12月期通期予想 | 67,000 | -3,500 | -3,100 | -5,000 |
なお、HISの10月期業績予想は、売上高2985億円 営業利益55億円 経常利益39億50百万円当期利益16億円を予想し、不況や豚インフルの影響は受けているが、赤字には陥らない。景気が悪いことから企業も個人もさらに安いチケットを求めている。
[ 2009年10月26日 ]
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