アイコン 合人社反撃か!/日本ハウジイング/第2ラウンド

日本ハウズイングの買収を仕掛けた原弘産に対して、日本ハウズイングは原弘産の内実を世間に知らしめ鉄槌を放ったが、当時、西日本地区のマンション管理で急成長している合人社も参戦していた。大株主でもある合人社が、今回日本ハウズイングが行う割当増資に待ったをかけたのである。

 

合人社は、同社株2,986,500、20.34%を保有する第2位の大株主である。
日本ハウズイングは、12月2日を払込日にリロ・ホールディングスに対して140万株 (19億27百万円)を割当増資すると発表していた。
こうした同社の一連の動きは、合人社にとって持株比率の低下を意味する。こうしたことから日本ハウズイングが「次期基幹システムの開発及びマンション管理会社の買収資金として調達する」ことを目的に新株発行することに対して、合人社が株主として異議を唱えたものである。
 
日本ハウズイングの発行済株総数14,680,000株
  リロHの増資後の保有株数5,377,000株 33.43%と現在より約6%上昇し、合人社は18.3%と約2%持株比率が減少する。
 

平成21年3月31日現在
 
日本ハウズイングの大株主一覧
所有株式数/百株
所有割合
リロ・ホールディング
39,770
27.09
ランドマーク⇒合人社へ移行
27,536
18.75
小佐野投資
16,615
11.31
カテリーナ・ファイナンス(代表:小佐野)
11,135
7.58
三菱UFJ信託銀行株式会社
7,330
4.99
日本ハウズイング従業員持株会
5,160
3.51
小佐野 台
4,527
3.08
永井 枝美
3,450
2.35
日本トラスティ・サービス信託銀行
2,502
1.7
エム・ユー・トラスト流動化サービス
2,180
1.48
120,205
81.88

 
日本ハウズイング側(表の青)は、既に発行済株総数の52.57%以上を保有して過半数を制しており、絶対比の66.67%以上を目指しているのであろうか。それとも小佐野関連株全体を近い将来リロHに売却予定しての動きをしているのか不明な点も多い。
対する合人社の動きも、も一つ読めないが、日本ハウズイング株は浮動株が減少しており、今後とも同社株を買占めしていくのか、いずれにしろ、日本ハウズイング側は増資の手法を駆使して合人社の持株比率を下げる動きをし続けるものと思われる。
一挙に株を買い占めれば、こうした動きを制することもでき、株主権を行使することもでき、またそうした過程で株価が上昇すれば売却することもできる。当面資産株として保有することの価値はありそうだが、日本ハウズイング側が何してくるかわからない点もある。
今回の増資は、日本ハウズイングは09年9月(中間期末)段階で、50億3百万円の現預金を有し、流動比率も127.2%あり、こうした状況下で増資の必要性は余り考えられない。合人社は同業者であり目の上のタンコブであ、合人社に対する対抗策がミエミエである。
[ 2009年11月19日 ]
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