アイコン 京樽/山下新社長を発表

寿司のテイクアウト大手である京樽であるが、過去破綻した経験を持っており、その反省から早期の対策が必要である。そうしたなか新社長に交代する。

連結/ 百万円
 売上高
経常収益
経常利益
当期利益
08年12月第3四半期実績
23,683
-278
-223
-1,047
09年12月第3四半期実績
20,276
-372
-319
-223
09年12月期通期修正予想
28,000
200
230
220

同社は新型インフルエンザの影響により客足減り、赤字になっているとしているが、外食産業は、増税により可処分所得が減少するなか、少し調子よかった景気に支えられていただけであった。しかしその調子の良かった景気も外需と不動産ミニバブルの崩壊により、奈落の底に突き落とされ、不景気により収入は減るわ、倒産するわで市場そのものが縮小しており、差別化を図らなければいずれの外食企業も整理淘汰される恐れがある。
同社はかっぱ寿司(カッパ・クリエイト)の山下社長を引っこ抜き、専務にしていたが、同氏を1月1日付けで社長に就任させ、現社長は会長に2人代表制を取り乗り切るとしている。ファミリーレストラン業態は「京樽」等既に閉鎖しており、テイクアウトの寿司や宅配寿司の京樽始め、回転寿司屋「海鮮三崎港」等寿司が、同社の扱う基本食材となっている。 寿司はネタとシャリが美味しければ成功する。ネタは冷凍物も如何に新鮮さを出すかであり、シャリはネタの旨みを引き出すものであり、不味ければ市場から放逐されるだけ。
宅配寿司のドウ・イット・ナウも破綻したように厳しい環境下にあり、また同社は1回会社更生法を出し再起した会社でもあり、設計会社出身でカッパ・クリエイトの戦略も知り尽くした山下新社長にかかる期待は大きい。頑張れ。
[ 2009年11月10日 ]
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