アイコン 神戸製鋼/新製鉄電炉開発/8時間が10分に/おめでとう

神戸製鋼は、世界初!新製鉄法『ITmk3(アイティ・マークスリー)』商業第一号プラントでアイアン・ナゲットの生産に成功した。

年産50万トンのアイアン・ナゲット生産能力を有する本プラントは、神戸製鋼と米国の大手電気炉メーカー「スチール・ダイナミックス社(以下:SDI社)」が共同で、米国・ミネソタ州Hoyt Lakes(ホイット・レイクス)市に建設したもの。
今後は、操業条件を調整しつつ徐々に生産量を引き上げ、2010年年央を目処に年産50万トンレベルを達成する予定。ITmk3は、従来の高炉法とは全くコンセプトの異なる革新的な製鉄法で、神戸製鋼が1994年の現象発見以来様々な開発の段階を経て、このたび商業機による生産を開始したものである。
①高品位のアイアン・ナゲットを極めて短時間(約10分)で製造することが可能である
②高炉法では使いにくかった安価な粉鉱石や一般炭を原料として利用することが可能である
③ 高炉法による銑鉄製造に比べて、エネルギー効率が良く、CO2排出量を約20%削減できるなどの特長を有している。
 新炉は、形を熱が伝わりやすい円盤状にしたのが特徴で、現在主流の高炉が8時間かかるのに比べて大幅に短縮。高炉は縦長の炉に上から鉄鉱石を入れ、熱風で徐々に溶かして液状になった鉄を下から取り出す仕組み。これに対して新炉法では、円盤形の平たい回転炉の中で鉄鉱石を加熱し、粒状の鉄を生産する。さらに、別の炉に入れ、成分調整して、鋼にする。

神戸製鋼
[ 2010年1月15日 ]
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