アイコン 黒澤明記念会館用の寄付金3.8億円行方不明問題/ルーカス名詐称も?

黒澤明記念会館佐賀県伊万里市に建設予定の「黒澤明記念会館」、黒澤明文化振興財団と伊万里市が1998年合意して、黒澤明監督生誕100周年記念として会館が造られる計画となった。

本体工事の前にサテライト施設が設けられ、一向に本体建設が進捗しないどころか、これまで、寄付金3.8億円は留保されていると財団から伊万里市に報告されていた資金は「実際は何もありません。これまでのサテライト整備費や運営費に全部使っちゃいました」と黒澤理事長が2月19日に開催された伊万里市議会の全員協議会で説明。議員も市民はカンカン。それでも黒澤氏は「再度会館建築計画を練り直し、ぜひ会館を建築したい」としている。 
財団によると、1999年開館のサテライトの運営・開設費は、08年度までで総額約6億9千万円使用したとしている。基本財産40百万円+寄付金2億88百万円+伊万里市より3億50百万円、合計6億78百万円で辻褄を合わせるものとなっている。(寄付金は約2億88百万円、設立時の基本財産の現金40百万円と黒澤監督の直筆絵コンテ(60百万円相当)を含めて「保管している」と市に報告。絵コンテを除く基本財産は既に使っている。
伊万里市は、サテライト整備や運営費用として、これまでに3.5億円財団に拠出しており、税金も計画も、言うまでもなくただの紙切れになった。
 
<スティーブン・スピルバーグ氏やジョージ・ルーカス氏の名を勝手に利用?>
 黒澤明文化振興財団の黒澤久雄理事長は、やましいことはないとしているが、施設建築代金として3.8億円プールされていると信じていた伊万里市に対して、その虚位報告は許されるものではない。しかも同財団では、理事にスティーブン・スピルバーグ氏やジョージ・ルーカス氏が就任しているが、本人たちの承諾を得ず、就任させた疑いまで生じている。
 黒澤氏は、財団役員に高額の報酬を支払いバックさせていたのであろうか? 浄財の寄付金や血税が投入されており、その使用については詳細なる明細が求められるものである。
 
<黒澤明文化振興財団>全理事7名。
理事長
黒澤久雄
株式会社黒澤プロダクション代表取締役
理 事
Martin Scorsese
映画監督
理 事
George Lucas
映画監督
理 事
Steven Spielberg
映画監督
理 事
佐治信忠
サントリー株式会社代表取締役
理 事
濱野保樹
東京大学大学院教授
常務理事
田畑稔
株式会社黒澤プロダクション取締役
[ 2010年2月22日 ]
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