アイコン 健康食品バカ売れ時代、そのまま消化されずウンチに・・・・

消費者庁は、健康食品の表示に関する問題点を検討する第5回目の検討会を先日開催した。それを覗くと、お笑いものである。
問題を指摘されているのは次の通り。

①「薬事法に抵触するおそれのあるインターネット上の広告」
 
※「健康食品」18銘柄中について、製造者又は販売者以外の事業者が運営する販売サイトを調査。※下線部が該当する部分
ふしぶしの痛みなどに効果的といわれる、グルコサミン・MSM、コンドロイチンの3つの成分を配合。
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・グルコサミン変形進行の緩和、痛みの抑制軟骨の損傷を修復に効果が期待できます。
コンドロイチン骨の形成を助け、筋肉をほぐし、痛みを和らげる効果が期待できます。
・加齢による関節痛が気になる方などにオススメです。
関節痛予防サプリメント
関節痛にお悩みの方に
・グルコサミンとコンドロイチンは一緒に摂取することによって体内で相乗効果を発揮し、別々に服用するよりも効率よく軟骨の再生を促します。
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と、インターネット広告だけではなく、通常テレビで放映されている内容のことが、薬事法違反に抵触する恐れがあると指摘している。
 
②偽表示
その他の問題点② 誤解を招く表示 
★プエラリア(P i Pueraria mirifica)
●タイ北部に自生するマメ科植物。
植物性エストロゲン成分を多く含み、「豊胸」「美肌」「更年期障害改善」等をうたった「健康食品」が販売されている。
(独)国立健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報より
        Pueraria mirificaを含む「健康食品」について成分分析・遺伝子分析を行った結果、約半数はプエラリアミリフィカ以外の植物(サツマイモ、クズイモ等)が原材料であった。※合田幸弘:ファルマシア. 42(9),905-907,2006
★コンドロイチン硫酸
・サメ由来のコンドロイチン硫酸を含有する原材料を配合している旨の表示があった16銘柄のうち、陸生哺乳動物由来のコンドロイチン硫酸を含む原材料が配合された可能性が高い銘柄が6銘柄あった。
※国民生活センター商品テスト結果より
        飲料であれば「清涼飲料水」。殺菌の義務があり酵素活性や生きた酵母酵素飲料、酵母 
飲料はないはず。(「食品、添加物等の規格基準」)消費者は酵素活性があり、酵母は生きていると思っているのでは。※酵母菌は生きていない。
 
科学的根拠なしもしくは不十分な商品群
身体作用の科学的根拠は??
①体内には同じ成分がある
②加齢とともに減少
③とりあえず同じ成分を飲むと良さそう?
などの根拠なきインターネット広告例多々。図解入りで説明している。
・ヒアルロン酸⇒20歳で100%、60歳で25%
・コラーゲン量⇒20歳で100%、60歳で30%
 
 
キューサイ
青汁のキューサイ広告参照
 
④含有量疑惑
商品テスト事例①(2008年度公表)
コンドロイチン硫酸を含む錠剤・カプセル状の「いわゆる健康食品」
●コンドロイチン硫酸ナトリウム
…関節痛等の緩和等の目的で医薬品に配合される成分
※一般用医薬品(ビタミンB1主薬製剤)に有効成分として配合される場合の一日最小分量は180mg、一日最大分量は900mg 。
        コンドロイチン硫酸
医薬品的効能効果を標ぼうしない限り食品にも使用可能
 ※健康食品検体調査で、表示量に対する含有量が最低0.4%~最大35%。
※薬事法「医薬品の範囲に関する基準」
 
⑤錠剤・カプセルがそのままウンチに
それにこうした健康食品の多くが、カプセルや錠剤となって販売されているが、日本薬局方「崩壊試験法」の試験法に準じた検査で、20検体中、崩壊しない9例と約半数が崩壊せず、吸収する消化器官で崩壊せず、その後崩壊してもウンチとともに、排出されている実態が判明している。
また不思議にも、(財)日本健康・栄養食品協会の試験法とHPLC法では、協会検査ではコンドロイチン硫酸の量がHPLC法(化学的な検査方法・精度高い)のほぼ倍、何故か含有している数値となっている。
以上、独立行政法人国民生活センター 商品テスト部 宗林さおり氏の資料による。
 
見え見えの薬事法違反の効能を堂々と謳う健康食品にもやっとメスが入る動きであるが、消費者庁の長官はご存知社民福島党首、一方民主党の多くの中堅議員が健康食品業界をスポンサーにしている事実。こうしたことから、どこまでメスを入れられるか不透明な部分が多いが、結論が出る前に社民は民主からポイッされる恐れが高い。
 
[ 2010年2月22日 ]
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