アイコン 受難のフリーペーパー/破綻したビジネスモデル

最近全国的にフリーペーパー誌の会社が破綻している。テレビ局も広告収入減に喘いでいるが、フリーペーパーの最大の顧客は料飲食店、公には2ページカラーで70万円が今では半額以下というフリーペーパーもザラという。それでもなかなか広告主が集まらず、今までに出た広告を無料で掲載して体裁を整えているという。元々フリーペーパーは読むところが殆どなく、掲載されている飲食店の広告を見るだけであるが、女性が対象であり、エステ・整形クリニックなどの広告が目立つ。

しかし、消費不況は隅々まで浸透してきており、料飲食店も殆どのお店が売上高減少にさいなまれている。
熊本では、メディプレスが、地元情報誌を発刊していたが、赤字が続きで廃刊に追い込まれ、利益が取れていたパチンコプレスさえも広告自主規制を受け、縮小したため先般破綻してしまった。
福岡でも雨後の竹の子のようにフリーペーパーが発刊されてきたが、今では数限りなく減少している。全頁が広告収入で賄われており、広告主の囲い込みをしていない後発のフリーペーパー誌は殆ど消えてしまった。
それに印刷代金が以前と較べ、比較にならないくらい下がっており、200円~300円の地元情報誌が4~5年前から全盛を迎えていた。フリーペーパーのライバルになるが、取材もしっかりしており、読ませる記事も多くある。しかし、消費者に認められる特集でもしない限り売れず、今不況では売れず、広告収入減も経営を脅かしていた。今ではこうした有料の地元情報誌発刊もかなり少なくなってきている。

そうしたなか、福岡の有名なフリーペーパー誌が岐路に立っているという。同社は老舗であり、ブランドとしても確立しているが、フリーペーパー乱世時代に差別化を計れず、今も計れず窮地に陥っているようである。当該会社は印刷会社も難色を示し始めているという、また、付く予定のスポンサーが付かなかった話など舞い込んでいる。真相のほどは別として、長引く不況によりフリーペーパーの存在すら危くなっているようである。

 

 

[ 2010年4月26日 ]
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