アイコン ㈱カウシス 自己破産/バイオ燃料ガソリンの草分け ガイアックス「EPION」

(株)カウシス(旧、ガイアックス(株)、東京都港区六本木3-1-26、代表:吉岡トシヱ)は4月21自己破産開始決定を受けた。破産管財人は飯田藤雄弁護士(電話03-6402-1522)。負債額は4億70百万円が見込まれている。

同社は旧ガイアックスの商号で平成11年に設立されたバイオ燃料ガソリンの草分け的存在の会社である。平成13年には、福岡市板付の旧3号線沿いに燃料スタンドを設け、価格が高騰するガソリンより20~30%安く、環境にも低CO2で優しかったため行列の車が続いた。
全国各地に瞬く間にスタンドが出来、脅威になったガソリンスタンド業界から「エンジンがおかしくなる」などのキャンペーンを張られたが、勢いはとどまらず、石油連盟が族議員に働きかけた。アルコール系燃料にも揮発油税を取るとした法律に改正させ、バイオ燃料(油ではない)はガソリン価格と殆ど同じになってしまい、全国各地のバイオ燃料スタンドも消えてしまった。

ブッシュ元米大統領が、9.11事件から、アラブの石油依存体質から脱却、バイオ燃料を拡大させると宣言、その後ブラジルのアマゾンのジャングルや湿地帯が急速に乱開発され、燃料用トーモロコシ畑に変貌、この乱開発が世界の異常気象の一因ともされている。
ガイアックスは、国家権力により潰されたが、チャレンジャーであった。

[ 2010年4月28日 ]
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