アイコン 産業革新機構、(小型風力発電)ゼファーの10億円第3者割当増資引受け

鳴り物入りで全国に設置されたブンブン丸の大型風力発電装置は、環境破壊と低周波騒音問題を引き起こしている。国の補助金目的と思われるコンサルが地方議員とともに暗躍し、全国に瞬く間に広がった大型風力発電装置は、風光明媚な地に容赦なく設置され、新しい観光名所として謳ったものの今では全国各地にあり、珍しくも何もなくなっている。

そうしたなか、騒音問題や環境問題に優れた小型風力発電装置で一歩先行くゼファーは、既に家庭・学校や企業などに着実に設置を広めているが、このたび第3者割当増資により産業革新機構から10億円の資金調達を得た。これまでもベンチャーキャピタルからの出資を仰ぎ経営されており、小型風力発電装置のホープとして期待されている。
太陽光発電装置は、シャープや京セラ・三洋電機などに対する産業振興策により、家庭への浸透も飛躍的に増加しており、今後の海外輸出の大きな目玉にもなっている。
一方、風力発電装置はこれまで大型装置のみ注目されてきた。しかし小型風力発電装置こそ、ベンチャーの進出する機会も多く、今後注目される分野である。太陽光の照射時間が比較的短い地域や国にとって、有効な発電装置の手段となる。
同社の風力発電装置は、微風でも風を捉える高い技術能力を持つプロペラにあり、それも小型に徹し開発しているところに特徴がある。

自然を利用した両発電分野は、遅れている蓄電技術の開発が進めば、電力の世界も一変する可能性を秘めている。
課題の蓄電技術が、電気自動車の技術開発が日進月歩で進んでおり、これまでのような産業保護のため制御された開発ではなく、世界の大手やベンチャーが開発に凌ぎを削っているところに今後の大きな社会・世界変革の可能性を秘めている。10年・20年後には飛躍的な蓄電技術が開発され、市場化しているものと思われる。
国家が、既産業と新規産業分野の軋轢をコントロールする時代は、(食料など一部を除き)全産業域がグローバル化したことにより終わっており、日本が(携帯機器のガラパゴス化同様)時代錯誤を繰り返せば世界からますます取れ残されるものとなろう。

 

クリック⇒小型風置エアドルフィンの「ゼファー」

 

OWL
[ 2010年5月10日 ]
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