アイコン 南総カントリークラブ/民事再生計画案否決 会員2000名の反乱

 ㈱南総カントリークラブ(東京都港区西麻布3-20-16、ゴルフ場=千葉県市原市上高根1683-1、代表:桐谷重毅)は、元々熊谷組の資産管理会社土地興業が作ったゴルフクラブ(36H)。その土地興業や熊谷組に対する三井住友銀行の不良債権処理の一環で、土地興業はゴールドマンサックス傘下に2006年11月組み入れられた。しかし翌07年5月土地興業は320億円の負債を抱え民事再生法の適用申請して破綻。その後も㈱南総カントリークラブの経営は続けられてきた。ところが2009年7月から過去延期していた預託金返還時期が到来、償還資金がない㈱南総カントリークラブは2010年1月22日民事再生法を申請して、会員券を紙切れにして128億円の負債を抱え破綻した。会員数は約2000名。

<民事計画案の債権者集会>
6月23日開催された再生計画案の採否のための債権者集会が開催され、スポンサーの選定経過を含め経営に不満を持つ会員が「南総CCを守る会」を結成、再生計画案に反対。 
その結果、債権者集会で再生計画案が否決され、今後、管財人主導による再建を行うべく「南総CCを守る会」所属の有志19名が会社更生法の適用を申請した。そのため裁判所より調査命令が発令された。申請代理人は西村國彦弁護士(電話03-5511-4400)ほか。調査委員には三山裕三弁護士(電話03-3234-2750)が選任されている。
会社更生法では、経営者責任が問われ、経営者は排除される。まだ背後にいると見られるゴールドマンサックスや三井住友銀行の意向は通らないものとなる。
㈱南総カントリークラブの取り扱いは、三井住友銀行において用意周到に計画が練られているものと思われ、三井住友銀行はチンクソの仲のゴールドマンサックスに土地興業を売却させた。その会社も民事再生をかけさせ会員券を紙切れにしたところで、スポンサーとしてどっかを持ってきて、チャンチャンだったと思われる。
同社は、熊谷組から離れた時から三井住友銀行主導で経営が水面下でなされており、それを見きった会員2000名の反撃であろう。
 

[ 2010年6月24日 ]
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