アイコン 新聞記者の現状と悲哀 新聞の内幕

こうして情報の仕事をしていると、トンでもない情報に遭遇する時がある。ところが、政財界絡みのスクープは、時の(新聞社の)権力者により、取材した記者の原稿は殆ど封殺・抹殺される。これが地方の場合はもっと深刻である。
以前、・・地場銀行のスキャンダル事件を取材したことがある。自らは新聞記者ではないため、地元新聞記者に情報を流した。ところが、一向に新聞に掲載されないことから、当該記者に連絡したところ「記事はボツになりました」と。新聞社も地元では地元有力企業の1社、地元銀行のことは、何か事件があり警察発表でもない限り、4大新聞が掲載した後でなければ掲載できないというのであった。

<阿久根>
阿久根市のヒットラー市長が、自らについて批判的な記事を掲載したマスコミを、阿久根市での取材を拒否して排除している。中国では、中国の情報を正確に発信した外国記者が追放されたりもしている。根は同じである。時の権力者にへつらうマスコミしか存在しえない構造となっている。阿久根市のように記者が取材できなくなるばかりか、所属する新聞社がパージされる。 
こうした似たような事態に陥ることをないよう、地元政財界(県庁所在地)のスキャンダルを、地元新聞社がスクープして大きく取り上げることは絶対ない。常に2番煎じである。然るに1番煎じの新聞社が現れない限り、記事にはならない。
阿久根市の場合、事が全国に注目され、南日本新聞とっても、阿久根は田舎で人畜無害のため報道を続けている。
福岡市や福岡県及び7社会メンバーの記事について、西日本新聞社はリリースされた記事や提灯記事しか掲載しない。佐賀新聞社が、長崎新聞社が時の権力者にへつらう記事ばかりしか書かないのも同じである。

<柳川>
福岡県柳川市は、前石田市長時代(正式には旧大和町町長時代)、大和町にあるピアス化粧品の工場跡地を購入した。購入後、当工場跡地から、大量のアスベストが建屋にあることが判明。また工場敷地内に化粧品製造工程の残渣が大量に埋められていることも発覚している。 
購入した柳川市では、その後撤去解体費用をどこが(ピアス化粧品か柳川市か)負担するのかで、市長と議会が対立、市長は議会決議を無視、好き放題に市政を司った。石田市長は2期目の選挙で落選。選挙では、その石田市長に対しての批判票を集めた金子氏が当選した。しかし既に1年経過。この金子無能市長は、周辺のご機嫌取りばかりして、なんの方策・市策も打ち出せず、ピアス化粧品跡地問題も放置したままである。市がピアス化粧品側に問題ありとするならば、正々堂々と裁判でも起こせばよい。何もしない無能市長である。
こうした事実をマスコミは、石田市長時代に、地元新聞社さえ取り上げなかった。ピアス化粧品工場跡地を町が購入することを提案したのが石田市長自身であり、地元西日本新聞社は、市長に対して取材できなくなるデメリットの方が大きいと考えたからであろうか。

<福岡市>
福岡市の吉田市長(西日本新聞社元部長)にしても、公約違反をモットーとする民主党の支援を受け当選したが、案の定、こども病院移転問題では公約の白紙から真っ黒けに化けた。またこども病院建築予算の議会報告では、巨額水増しが表面化、ここでも証拠書類は捨てましたとして平然と市政を司っている。
子供を持つ主婦層から猛反対されている問題であるにもかかわらず当の吉田市長は、最大の浮動票層である女性に人気があり、福岡財界も就任早々から取り込んでいる。吉田市長は、主体性のないのらりくらりしながらも権謀術数に優れ、タチが非常に悪い市長としか言い様がない。
こうした福岡市政の問題も、西日本新聞社は常に2番煎じでしか報道していない。たまに議会記事を1番煎じで記載する時もあるが、隅っこに申し訳ない程度に記載しているくらいである。

<天下り会社>
以前、天下りの会社にいた。そこで発生した経営上のスキャンダル。所轄省庁に迷惑がかからないよう、会社のトップは、取材した新聞社のトップに、あらゆる人脈を使って働きかけ、記事をもみ消した。そのもみ消し料はなんと当時1000万円であったと同僚から聞いた。(そのとき金で記事を消せると知った)
1度あることは2度あるの例え通り、その2年後今度は他紙が別事件をスッパ抜いた、全国紙の朝刊一面にトップ掲載され問題が表面化してしまった。当然その会社はその後自己破産しても足りないくらいの負債を抱え特別清算で破綻した。

<・・・電器>
福岡県に・・・電器という会社がある。以前は、派閥問題・女性問題等スキャンダルだらけであった。当時、中央の週刊誌記者も同社を別角度から追っかけていた。記者とは以前からの知り合いであり、お互い情報交換して取材を終えその記者は帰京した。しかしその後その週刊誌には・・・電器の記事は一切掲載されなかった。そのかわり、その記者からボツになった原稿が送られてきた。

政治記者も経済記者も相手(時の権力者)の顔色ばかり窺い、ろくな記事は掲載しない。
提灯記事は書くが、スキャンダルや批判的な記事は書かない。書かないことで、相手と仲良しクラブを形成している。
新聞社を主とする報道機関やメディアの上層部は、記者たちに報道させないことで、政財界に対して力を保持し、お仲間に入れてもらえているともいえる。
田舎新聞において、中央ゼネコンや先生方のスキャンダルがタマに掲載されることがあるが、小さな田舎の派閥力学が働いて掲載されていると見た方が賢明だろう。
それほど報道機関は、腐っているのが現状であり、記者も現状に甘んじるどころか、取材能力さえ既に持ち合わせていないのが現状である。
先般の中央新聞の小沢タタキ一斉報道でも、共産党新聞と週刊誌ネタを基に組み立てられていたのが実態といえる。

 

[ 2010年6月26日 ]
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