アイコン 7月の全国のオフィス空室率状況

三鬼商事調査による全国の空室率状況は次の通りである。
不動産ミニバブルで和製ハゲタカが業界の主導権さえ握ったかに見えたが、夢まぼろしに終わり終焉となった。残されたのは、空室だらけのオフィスビルと空家だらけの賃貸マンション、破格値で売り買いされている。陽いずる国、中国の投資家はまだ東京の不動産価格は値が下がるとして虎視眈々。東京都心にチャイナタウンが出現する日も近い。極めつけは仙台である。平均空室率がなんと20.49%と20%を超え、事業にならない状態がかなり長引くものと推察される。
福岡は、新規物件が殆ど建たないことから、新築オフィスビルも1年経過して既存ビルに吸収されており、15.46%と異常値の平均空室率となっている。福岡では半年や1年家賃無料サービスもザラで新築ビルに(誘惑)移転させている有様。

2010年7月の全国のオフィス空室率状況
調査都市名
平均空室率
新築空室率
既存空室率
福 岡
15.46%
25.17%
15.37%
大 阪
11.80%
58.96%
10.51%
名古屋
13.30%
29.41%
13.02%
横 浜
12.91%
21.96%
12.55%
東 京
9.10%
34.13%
8.68%
仙 台
20.49%
67.60%
18.30%
札 幌
11.95%
70.51%
11.59%
 
全国主要都市のオフィス空室率推移
調査都市名
07/12
08/12
09/12
2010/7
大 阪
4.71%
6.82%
10.34%
11.80%
名古屋
6.50%
8.48%
12.58%
13.30%
東 京
2.65%
4.72%
8.09%
9.10%

これでは、暫く新築オフィスビルは建たないと思われるが、東京・大阪では再開発ビルが目白押しに建設されており、計画もされている。地方ではどうであろうか。

 いつか、団塊の世代が退職年代となり、大きな空きオフィススペースが出現すると警鐘していたが、この警鐘も不動産ゴロであるハゲタカには関係なく、開発が続けられた。
 

[ 2010年8月10日 ]
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