アイコン ハヤカワ建設(株)/民事再生申請

ハヤカワ建設(株)(北海道石狩郡当別町対雁30、代表:岡隆哉)は6月9日、事後処理を下矢洋貴弁護士(電話011-261-8455)に一任して、札幌地裁へ民事再生法の適用申請をした。負債額は約17億円が見込まれる。
同社は、昭和52年7月設立されたマリコン。北海道全域を対象に、大手ゼネコンやマリコンの下請けとして港湾工事に携わってきた。

 しかし、受注先のみらい建設(23百万円)、あおみ建設(11百万円)、りんかい日産建設(53百万円)、泉亭建設などに多額の不良債権が発生、平成21年3月期には債務超過に陥った。翌期の22年期にはこれまでの大量の不良売掛金などを処理して、債務超過額も10億32百万円に至り、総資本が6億77百万円と歪な経営状態となっていた。
同社は、その後長期の再建計画を立て財務体質の改善を図っていたが、大手ゼネコンからの仕事は、大手ゼネコンだけが少しだけ儲かり、その下請けは超薄利で殆ど儲からない工事となっている。大きな負債を抱え、計画の実行も困難であり、目先の経営も行き詰まり、借入金を中心に今回民事再生により整理することで再建を図ることになった。 

民事再建の可能性は、企業は利益がなくては事業継続できず、不渡りでも掴ませられたら耐えられない。そうしたことから、同社は企業体質に問題があり、抜本的な体質改善を図らねば、再建は厳しいものと思われる。大手ゼネコンに利用されるだけ。交代。
 

[ 2011年6月13日 ]
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