アイコン (株)ヒオキの破綻について

ヒキオ破綻企業 :(株)ヒオキ
本店所在地:北海道帯広市西25条北1-3-6
代 表  :作間禎身
設 立  :昭和43年7月
 創 業 : 昭和29年
資本金  :8,000万円
株 主  :東京中小企業投資育成、個人等計21名
業 種  :化粧合板製造
従業員  :40名
売上高  :(平成22年12月期)約16億61百万円。
販売先  :田代製作所、すぎはら、住友林業クリスト、豊中産業、小林通商、パネ協、丸三商店、道東サッシセンターなど(過去取引していた会社であり、現在の取引は不明)
仕入先  :伊藤忠建材、トッパンコスモ、DNP住空間マテリアル販売、大建工業、丸紅建材、三井住商建材、ニヘイ、黒川ベニヤ商会など(過去取引していた会社であり、現在の取引は不明)
取引銀行 :みずほ(帯広)、三井住友(札幌)、北見信金(帯広)、北洋(帯広中央)など
破綻状況 :8月30日事業停止 自己破産申請の準備中。
事後処理の代理人:村上英二弁護士(北海道帯広市東11条南9-1、電話0155-24-2692)
負債額  :約20億円。

 

破綻経過等:
 同社は、昭和29年創業の合板製造会社、昭和43年7月に法人化。同社は早期に化粧合板分野に参入、これまで特殊化粧合板、内装材の製造を手がけてきた。
化粧面材は、下足箱などの家具の表面材として多用される一方、住宅内装ドアなどにも用いられ、壁材に用いられることもある。ラッピング材は、ドアなどの各種枠材や幅木などに利用される。
同社は、不燃化粧材の開発やLVL(合板を張り合わせたもの)・MDF(木材のチップ材を固めたエコ材)の複合材の化粧面材製造など技術力も有していた。ローコストマンションが全盛となる平成11年12月期には約30億円の売上高を計上していた。
しかし、リーマン・ショック以降、それまで賃貸マンションなどの建設を牽引していたファンドが総崩れとなり、デベロッパーも分譲マンションの販売難から経営不振に陥り、個人の住宅投資も大きく落ち込んだ。そのため同社の売上高は平成22年期には約16億円の売上高までダウン、競争も激しくなり、低採算に加え、ラッピング材やベニヤ価格の上昇から赤字を露呈していた。そうした低収益のなか、豊中産業(栃木)、長谷川物産(帯広)、丸三商店(岩手)、ヤマガミ(埼玉)などへの焦げ付きも発生させていた。

同社の施設や機械類は、いつでも使える状態であり、失業対策のためにも第3者が、規模を縮小して新たな経営をしてもらいたいものである。建築需要も少しは回復(着工戸数増)してきており、これ以上の受注悪化はないと思われる。金融機関も北海道の事情を考慮して債権放棄などにより、第3者が経営できるような環境を作ってもらいたいものである。

 

[ 2011年9月 1日 ]
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