アイコン 利根ジオテック(株)/民事再生申請

コンクリ二次製品製造の利根ジオテック(株)(岩手県一関市字沢160 番地、代表:前田光春)は7月20日、東京地裁に民事再生法の適用を申請、保全命令を受けた。負債額は約12億円が見込まれる。

同社は、昭和29年8月創業の旧名 岩手ヒューム管工業㈱。ヒューム管・パイル・アーチカルバート・道路用コンクリート製品・マンホール・バイコン製品ほか各種コンクリート二次製品の製造販売を行っていた。
しかしながら、同社製品は道路・下水道などのインフラ整備事業にその殆どが使用されるため、国の財政難から官庁工事の大幅減少が続き、その影響を大きく受けてきた。最近では原料高も採算を悪化させていた。
同社の平成22年3月期の売上高は12億45百万円、経常利益は10百万円と僅少、自己資本3億33百万円(内資本金1億75百万円)、自己資本率22.1%。
今回の東日本大震災により、被害の大きな岩手・宮城・福島の各県などは、予定されていた官庁工事の発注が現実できなくなり、同社へは大きなダメージとなった。
コンクリ二次製品会社は敷地広く、設備も必要であり、同社は売上高の減少に伴い、借入過多による負担も大きくなり、今回の事態に至った。

今回の民事再生の申請により、同社は肩の荷が下りたものと思われ、今後急拡大するインフラ整備の震災復興需要により、同社はその受け皿になることから、向こう5年間は安泰であろう。それまでに、利益を溜め込むこと。

なお、同社のメイン銀行の岩手銀行は、同社に対して7億17百万円の不良債権が発生した。但し、同行は全額担保等により保全しているとしている。
 

[ 2011年7月21日 ]
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