土湯温泉(株)いますや旅館/自己破産へ
明治元年創業の老舗温泉旅館(株)いますや旅館(福島市土湯温泉町字下ノ町22-1、代表:渡邉照明)は9月7日事業停止、事後処理を荒木貢弁護士(電話024-534-5151)に一任して、自己破産申請の準備に入った。負債額は約5億円。
同社は明治元年創業の土湯温泉でも老舗の温泉旅館。昭和52年に別館「土湯温泉ホテル」を開設、多くの観光客を集客していた。バブル崩壊後もそれほど客数が落ちなかったことから、平成7年に5億円を投資して本館の増改築を行った。
ところが、平成9年の消費税増税から、一転大不況に突入、同社の売上高も4億円近くあったものが、3億円を割り込むまでに至った。
その後は、厳しい経営状態が続き、平成23年4月期の売上高は2億円まで下落、採算割れが続いていた。
そうした中発生した東日本大震災で、放射能汚染を心配した宿泊客が激減、震災の避難者を受け入れたものの、殆ど利益にはならず、それも8月で終了したため、事業継続が困難となり、今回の事態に至った。
すべて東電の原発爆弾の責任、債権者は東電の補償を勝ち取る必要がある。
土湯温泉では4月に(株)観山荘も破綻している。
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