アイコン タマホーム5月期決算動向について 期受注は12,000棟突破 

同社の決算は5月、住宅の引渡しも3月の年度末に集中する。ところが、3月11日に発生した東日本大震災では、構造合板や断熱材の多くの工場が被災し、極度の品薄状態に陥った。また、エンド価格も上昇した。
そうした影響を受けてしまったのが、タマホームである。
前期は好調に推移していた受注であったが、震災直後から材料不足に見舞われ完工棟数は前年を下回ってしまった。

決算動向は、
2011年5月期の期間受注は1万2,168棟(2010年5月期1万棟強)であり、昨年度より20%あまり増加させている。

完工棟数は、上述のとおり震災の影響を受け、前期より5%減の8,756棟(前期実績:9,216棟)となった。

2010年5月末の店舗数165店、2010年5月末の店舗数は191店舗と26店舗増加(15.7%増)している。
同社の店舗形態は、大型の総合展示場、中型の展示場、住宅プラザ出店型となっている。26店舗増の多くが住宅プラザへの出店となっている。
こうした住宅プラザへの出店は、出店地域によっては、経費を抑え、最大効率化をはかるためとしている。同社関係者によると今後とも人口の多い都市をターゲットにドミナント方式に出店していくとしている。

経費面は、広告費用はTV-CMが減っているが、展示場の増加により、チラシが増加しており、トータルではそれほど減っていない。

一般経費は、以前から圧縮に務めており、その効果が出てきているとしている。

原価コストの材料は、震災の影響から、供給もストップさせるなどして、完工できる物件優先としたことから、材料コストも抑えられたとしている。

こうした結果、同社の売上棟数は5%前期実績より減少して、売上高が減少したものの、利益は黒字計上となったとしている。
 
今月末に株主総会が開催されることから、具体的な決算数値はまだ不明であるが、震災の影響を受けたものの、今期(2012年5月期)に完工して売上計上できる受注残が多く、今期の決算動向がタマホームの正念場となろう。

なお、同社の売上高は、戸建以外も含め、2010年決算では1棟当たり1,683万円、2011年は1,668万円であった。
単純に計算すれば、2011年5月期の売上高は1,500億円弱の1,462億円となる・・・。
2009年5月期の売上高の実績は1,817億円、2010年5月期はリーマン・ショックの影響を受け1,537億円、2011年5月期は・・・・。

 

[ 2011年8月11日 ]
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