アイコン 反乱が収束したロイヤルホールディングス/中間決算 特損で30億円赤字

創業者江頭イズムを取り戻すべく起きた反乱は、江頭さん亡き後、長期にわたり君臨してきた榎本会長の退任で痛み分けに終わったが、同社を取り巻く環境は、外食産業もホテルも厳しいことに変化はない。
反乱の真っ只中に生じた東日本大震災は同社にも影響を与えた。同社では、関連して、64店舗が一時的に営業休止を余儀なくされ、今でも仙台の2店は復旧中となっている。また、災害による資産の滅失損失及び原状回復費用等2億30百万円、災害による操業・営業休止期間中の固定費等1億77百万円、計4億07百万円を「災害による損失」として計上した。 

しかし、特損の一番大きなものは震災に関係のない「資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額」25億40百万円となっている。

(外食事業)
当社グループの基幹である外食事業におきましては、ホスピタリティ・レストラン「ロイヤルホスト」、天丼・天ぷら専門店「てんや」、ピザレストラン「シェーキーズ」、グリル&サラダバー「シズラー」などのチェーン店のほか、ビアレストラン、カフェ、各種専門店等の多種多様な飲食業態を展開している。当第2四半期連結累計期間においては、「てんや」4店舗、「シェーキーズ」1店舗を関東圏に出店したほか、海外の人気ブランド「Rose Bakery」を日本国内1号店として東京丸の内に出店するなど、新規に7店舗を出店した。
主力の「ロイヤルホスト」では、創業40周年を記念し、国内産の黒毛和牛と黒豚を使用した人気の“黒×黒ハン
バーグ”の増量メニューや個性豊かなハンバーグをラインアップしたハンバーグフェアを開催し、顧客確保に努め
た。また、前期に引き続き、外観視認性や居住性の向上とともに、分煙化を推進する次世代モデルへの改装を実施し、当第2四半期連結累計期間において28店舗を改装した。
震災直後は関東以北の店舗において大幅な来客数の減少が見られたが、これらの営業施策の効果などにより、4月以降既存店売上高は、回復基調に入った。また、6月にはテレビ番組でロイヤルホストが放映されたことにより売上高は更に伸張し、結果、上半期においてロイヤルホストの既存店売上高は前年を超過した。
また、前期末に東京と大阪に出店した新業態「カウボーイ家族(ステーキファミリーダイニング)」は、顧客ニーズをとらえ好調に推移、当期において更なる出店を計画している。
以上の結果、ロイヤルホストにおいては来客動向の持ち直しの傾向が見られたが、震災の影響により、ビアレストランや「シズラー」「シェーキーズ」といったディナーレストランの集客が伸び悩み、また、前期・当期における不採算店舗閉鎖の影響もあり、売上高は262億87百万円(前年同期比▲3.9%減)、経常利益は2億11百万円(167.1%増)となった。

(ホテル事業)
ホテル事業は、震災の影響により東北地方の6ホテルは一時営業を休止する状況となったが、営業再開後は震災復旧・復興支援による宿泊需要が生まれ、客室稼働率が計画を上回ったことから、既存ホテルの客室稼働率を底上げした。また、3月にはリッチモンドホテル30店舗目となる「リッチモンドホテル福山駅前」を開業した。
以上の結果、売上高は71億08百万円(同4.7%増)、経常利益は1億12百万円(▲32.5%減)となったとしている。機内食等他のセグメントは省略。
 

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
11年12月期中間期
52,516
246
277
63
11年12月期中間期
51,244
226
239
-3,024
前中間期比
97.6%
91.9%
86.3%
 
11年12月期予想
107,500
1,900
2,000
-3,200
10年12月期実績
110,440
2,054
2,132
901
09年12月期実績
111,896
1,763
1,916
-468
今期予想/前期比
97.3%
92.5%
93.8%
 
 
[ 2011年8月 3日 ]
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