アイコン 大京マンション/大震災でヒビだらけとなった建物から木片/東亜建設工業

0829_04.jpg先般の東日本大震災により、神奈川県川崎市の大京マンションの「ライオンズマンション京町」で壁面がヒビ割れ多発。ベランダの壁のタイルを剥がすと、発泡スチロールや木枠、網などが出てきて、完全な欠陥住宅。住民たちは団結して、大京と交渉。大京と東亜建設工業が、改築費用(16億6千万円)と引越費用を負担し建て替えることで決定した。

工事を元請したのは東亜建設工業、利益をピンハネして下請けに丸投げした現場であった。同マンションは、川崎市川崎区京町2丁目に1997年3月(平成9年)竣工した7階建72戸のマンション。天下の大京マンションも所詮は安上げマンション。

現場では、コンクリート打ちする時、必ず、現場所長(もしくは監督)が陣頭指揮して、打ち具合をチェックする。しかし、丸投げでは、チェックのしようがない。
しかも、いい加減な現場は、現場所長が業者任せにして、こうしたチェックもまったくせず、業者がいい加減な仕事をしてしまうことがある。下請けでも下請価格が安かろうが、下請けの現場所長がしっかりした人だったら、そうしたことは決して起らない。

設計会社は通常、建築の監理も受けているが、形式的なことしか行わず、うわべが綺麗な杜撰な工事などは見つけることはできない。それでも大手設計会社の中には、生コン打つ時に現場に来るところもある。

現場では、下請け代が超安かったり、所長がうるさ過ぎたりすると逆に下請け・孫請けさんたちが、いい加減なことをすることがある。建設現場のウンコ事件などが代表例である。

姉歯事件で、工事を丸投げしていたスーパーゼネコンなどが判明、平成18年の建設業法改正で、丸投げは全面禁止されている。

当時は、下請けゼネコンが本来元請けになる現場でも、銀行が建築資金を出してくれず、上場企業に元請になってもらい、建築資金を出してもらっていた。そうした事を行っていた多くの地元ゼネコンは、今では殆ど潰れているが・・・。しかし、こうしたゼネコンはそれまで元請で工事をしていた実績があり、手抜きなどしないことから、当現場は、単なる丸投げの現場であったと思われる。
当現場の現場所長(現場監督)は、東亜建設工業から訴えられないか気が気でなかろう。
 

[ 2011年8月29日 ]
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