小野建(福岡・北九州)/3月期第一四半期 売上増加中
建設用鋼材販売の小野建は第一四半期における鉄鋼流通業界について、民間設備投資は徐々に回復してきたものの、公共工事は依然として減少傾向にあり厳しい需要環境で推移した。震災の影響により発生した復旧需要も一服し、その反動による需要調整局面を迎えており、鉄鋼流通業者は在庫が増加傾向となった。
同社は、従来からの基本戦略である「販売エリアの拡大」と「販売シェアの向上」として、4月に滋賀県草津市に滋賀営業所を開設し関西エリアにおいて、より地域に密着した営業展開をはかった。ほかにも新規採用を従来より増やすなど中長期を見据え市場の動向に左右されにくい強固な営業体制の確立を推し進めた。
この結果、市況上昇や販売数量の増加により当第1四半期連結の売上高は、321億67百万円(前年同期比8.8%増)。損益は、販売数量は増加したものの原料価格の上昇に伴う仕入れ価格の上昇により、販売利益率が低下し売上総利益が減少した。
経費面は、震災の影響により関東エリアから東北エリアへの運賃の増加、不良債権に備えた貸倒引当金の増加等により、営業利益8億15百万円(前年同期比33.1%減)、経常利益8億63百万円(前年同期比31.5%減)、四半期純利益は5億15百万円(前年同期比44.3%減)となったとしている。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
11年3月期第1四半期 | 29,568 | 1,219 | 1,261 | 924 |
12年3月期第1四半期 | 32,167 | 815 | 863 | 515 |
前年同期比 | 108.8% | 66.9% | 68.4% | 55.7% |
12年3月期通期予想 | 137,055 | 3,457 | 3,538 | 2,090 |
11年3月期実績 | 133,720 | 3,270 | 3,452 | 2,160 |
10年3月期実績 | 116,074 | 2,302 | 2,492 | 1,277 |
09年3月期実績 | 167,751 | 3,033 | 3,454 | 1,481 |
通期予想/前期比 | 102.5% | 105.7% | 102.5% | 96.8% |
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