(株)三信工業(大分市)/民事再生申請
管工事の(株)三信工業(大分市田室町9-38、代表:桑原和博)は9月2日、申請処理を原口祥彦弁護士(電話097-537-1200)に一任して、大分地方裁判所に民事再生法の適用申請を行った。負債額は約8億円。
同社は、昭和28年1月創業の管工事業者。官庁工事やゼネコンの下請工事などを九州全域で行い、以前は40億円以上の売上高を計上していた。しかし、長引く不況で受注工事が減少、平成22年10月期の売上高は約24億円まで落ち込み、経常利益段階で▲1億32百万円の赤字を露呈させていた。
こうした売上高が低下するなか、管工事用資材が高騰し、採算割れも多く発生、不動産処分などで対応してきた。本年に入っての東日本大震災では、資材が更に高騰して、資金繰りに行き詰り、民事再生により再建を目指すことになった。
民事再生による再建の可能性は、受注はこれまでの顧客先があり、売上高はある程度確保できようが、顧客の大手ゼネコンは、信用面から落ち着くまで発注を手控える。また、官庁工事は競争激しく、同社は事業規模をかなり縮小しなければ再建は難しいと思われる。
平成22年10月期 /百万円 | |||
流動資産 | 730 | 流動負債 | 1,042 |
固定負債 | 247 | ||
固定資産 | 840 | 自己資本 | 281 |
(資本金) | 70 | ||
総資産 | 1,570 | 1,570 | |
自己資本率:17.9% H22/10期売上高24億29百万円、経常利益▲1億32百万円 |
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