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（株）ゼロム／民事再生申請
超精密加工の（株）ゼロム（大阪府豊中市勝部１－８２－１、代表：松尾秀昭）は９月２０日、大阪地方裁判所に民事再生法の適用申請を行い保全命令を受けた。申請代理人は岸田功弁護士（電話０６－６２４３－７７００）ほか、監督委員には密克行弁護士（電話０６－６２２１－０４６０）が選任されている。負債額は約２５億円。
同社は昭和４３年３月創業された超精密加工の金属部品・通信機器部品・ＬＥＤ部品・金型など製造、平成１２年３月期には約６７億円の売上高を計上していた。
しかし、リーマンショック以降の不況により、売上高は落ち平成２２年期には約３９億円まで落ちた。しかも、競争激化や値引要請により赤字に転落、債務超過に陥っていた。
更に、最近では電子部品に使用される金や銀などの価格も急騰し、採算面も悪化させていた。金融機関の支援も返済猶予にとどまり、資金繰りに窮し今回の事態に至った。
民事再生の可能性は、同社は高い技術力を擁しており、採算が取れるものだけに資源を集中すれば可能かと思われる。企業規模の縮小は免れない。
[ 2011年9月21日 ]
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