アイコン 辻水産(株)/民事再生申請

生鮮魚介類卸及び加工の辻水産(株)(愛媛県宇和島市住吉町3-1-1、代表:辻智則)は9月28日、松山地方裁判所へ民事再生法の適用申請した。申請代理人は、中島玲史弁護士(電話03-3281-7716)に委任している。負債額は約27億円。

同社は昭和59年創業のブリ、ハマチ、タイ、クロマグロなどの生鮮魚類卸及び加工や養殖用の飼料販売を行っている水産会社。全国の水産業者や漁連に販路を拡げ、平成20年6月期には約88億円の売上高を計上していた。しかし、昨今の消費不況の浸透により、魚さえ売れなくなり魚価低迷、平成22年期には約59億円まで下落して、赤字に陥っていた。その間、冷蔵庫や餌料運搬船などの新たな設備投資を行っていたことから、売上減から借入負担も重たくなり、人員削減などのリストラを敢行、飼料メーカーからも支援を受けていた。
こうした対策を講じていたさなか発生した東日本大震災により、東北の大口顧客からの取引が相次ぎ急減、資金繰りを支え切れなくなり、今回の事態に至った。
民事再生の可能性は、営業基盤を有しており、飼料メーカーの支援も継続するものと思われ、可能と判断する。
 

[ 2011年10月 3日 ]
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