アイコン 東金属(株)/民事再生申請

産廃鉄スクラップ加工処理の東金属(株)(東京都江戸川区松江1-22-14、代表:坂本清彦)は11月24日、申請処理を青木丈介弁護士(電話03-3538-1011)ほかに一任して、東京地方裁判所へ民事再生法の適用申請を行った。負債額は約70億円。

同社は昭和30年6月設立の家電・自動車等の産廃リサイクル業者。東京本社や埼玉羽生市・群馬太田市に4工場を持ち、家電や自販機、特に廃棄自動車は自動車メーカーから認定を受け、自動車シュレッダーダストの焼却再資源化処理を行っていた。平成20年5月期には鉄価格の高騰もあり約108億円の売上高を計上していた。
しかし、平成20年10月のリーマン・ショックにより、それ以降は市況が急落。本年3月11日発生した東日本大震災により、家電・自販機・自動車などのスクラップ対象物が計画通り調達できず、原発を爆発させた東電の節電要請もあり効率が悪化、平成23年期には約82億円の売上高にとどまり4億円弱の赤字を露呈していた。
その後もスクラップ市況やスクラップの調達が回復せず、今回の事態に至った。
同社には、LOTUS FLOWER(株)、(株)みやま、as マテリアル(株)の子会社があるが、当3社の措置は不明。
なお、同社のスポンサーにヤマダ電機が内定。再生認可後正式にスポンサーとなり4億円の融資枠を設定して支援する予定である。

<ヤマダ電機のリリース>11月24日
東金属株式会社の民事再生への支援に関するお知らせ
当社は、平成23年11月24日付で東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行いました東金属株式会社に対し、スポンサーとして資金提供、資本参加等の経済的支援を行い、事業の円滑な再生を行うことを目的に、同社とスポンサー契約を締結いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。

1. スポンサー契約締結の日:平成23 年11 月24 日
2. スポンサー契約締結の理由
東金属株式会社は、創業57 周年を迎える歴史ある総合リサイクル会社であり、「ゼロエミッション」を推進し、高度循環型社会に向けて、完全リサイクル化とクローズ化を目指しております。
当社グル-プは、社会・経営環境の中で持続的な成長を果たすために、継続的なCSR活動を通した地球環境対策を行うことが重要であると考え、新しいリサイクルシステムとして『販売からリサイクルまでのワンストップ化』を目指し、自社事業を通じてリサイクル・リユースの仕組みを構築し、お客様の環境対策や社会全体の環境負荷低減に向けて取り組んでおります。
両社が強固なパートナーとなることが、更なるお客様への省エネ・利便性向上に加え、環境負荷の低減につながる総合的なプロデュースを可能とするものであり、企業価値の向
上に資するものであると判断し、契約締結に至りました。
3、スポンサー契約の主な内容
(1) 減増資
東金属株式会社の再生計画案の認可決定確定を条件として、当該再生計画案に従い、当社又は当社の指定する者において東金属株式会社の発行する募集株式のすべてを引き受ける予定であります。
当社は東金属株式会社に対して今後早急にデューディリジェンスを実施し、その結果を踏まえて、東金属株式会社との間で出資額を合意する予定です。
(2) 融資による支援
当社は、東金属株式会社に対し、民事再生法第120 条による共益債権化の許可又は承認がなされることを条件として、金4億円を限度とする融資を行い、もって東金属株式会社の民事再生手続を支援する予定です。
5. 今後の見通し
今後、株式引受契約の締結等による当社への影響がある場合には、必要に応じてお知らせいたします。
 

[ 2011年11月25日 ]
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