監査法人も信用できない時代 隆盛監査法人/破産開始決定
プロデュースの粉飾で信用失墜の隆盛監査法人(東京都千代田区紀尾井町3-27、清算人:清水祐介)は11月30日、東京地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、荒木理江弁護士(電話03-5159-7030)が選任されている。負債額は約2億5千万円。
同社監査法人は、有価証券報告書に適正意見を出した工作機械メーカーの(株)プロデュース(JQ、新潟県長岡市)が、架空循環取引により、売上高の水増しをはかり粉飾決算をしていたとして、平成20年9月、証券取引等監視委員会から調査を受けた。同社は9月26日負債額約74億円を抱え、新潟地方裁判所へ民事再生法の適用申請した事件が発生、監査法人である隆盛監査法人の信用は失墜していた。
その上、平成21年3月証券取引等監視委員会は、同社を担当していた隆盛監査法人の石井清隆公認会計士等を証券取引法及び金融商品取引法に違反したとして、さいたま地検に告発した。同年5月、さいたま地検は、石井清隆公認会計士に対し、当監査法人の資金4,900万円を着服していたとして業務上横領罪でも起訴した。
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