(株)イスマンジェイ/民事再生申請
シリコン合金「メラミックス」の(株)イスマンジェイ(神奈川県川崎市川崎区南渡田町1-1、代表:渡邊敏幸)は2月29日、申請処理を安富真人弁護士 (電話045-222-2773)に一任して、横浜地裁川崎支部へ民事再生法の適用申請を提出した。監督員には、中野和明弁護士(電話 044-221-5303)が選任されている。負債額は約4億円。
同社は、在来の特殊鋼に比較して硬度も硬く、それでいて軽量のシリコン合金「メラミックス」を同社が開発。ベンチャーキャピタルなどのスポンサーを得て、燃焼合成装置を四基設置、月産10㌧の生産工場が完成させ、平成20年3月から量産体制がとれていた。しかし、産業界の評価は高かったものの、リーマン・ショックも重なり、企業において開発や設備投資が大幅に後退、同社は大量受注に漕ぎ着けず、殆ど売上なしの状態で食い繋いでいた。資金繰りにも限界が来て、今回の申請となった。
高度な技術やよい製品はいくらでもあるが、それを商品化して売らない限り会社は飯を食っていけない。
今後も、金持ちスポンサーと強力な営業のバックアップがなければ民事再生は無理だろう。
こうした技術は、国が大学や研究所と連動させ、製品化までを面倒見るべきであろう。
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