アイコン 繰り返される福岡の発砲事件 機動隊員200人投入厳戒態勢 警察官OB襲撃事件

18日朝、北九州市で暴力団捜査を担当した福岡県警の元警部が銃撃され重傷を負った事件で、福岡県警は19日、熊本、大分、宮崎、鹿児島の各県警から機動隊員の派遣を受け、異例の計200人規模で北九州市内の警戒に当たると発表した。

福岡県警は、元警部が特捜班長として指定暴力団工藤会の捜査に従事していた上、拳銃が使用されたことなどから、暴力団が関与した可能性が高いとみて捜査している。

同県警によると、機動隊員はヘルメットや防弾チョッキを着用し、発砲事件があった北九州市小倉南区や小倉北区にある小中学校13校の通学路や暴力団事務所周辺などで警戒活動をする。25日まで実施する予定である。

これまでの北九州関係の発砲事件では、福岡市から福岡県南部や佐賀・長崎・熊本で発生している道仁会と九州誠道会の抗争事件以外連続して発生したことはない。
福岡県は5つの指定暴力団が存在する。北九州の工業地帯の港湾事業から発生した工藤会(構成員約630人)、筑豊の元産炭地の太州会(同約180人)、中洲歓楽街を拠点にする福博会(同約330人)、久留米の歓楽街を拠点とする道仁会(同約850人)、大牟田の元産炭地などの九州誠道会(同約380人)である。(構成員数はこれまでに報道された人数)

北九州地区と筑豊地区は、単独組織が取り仕切っており、残念ながら一般人に対しても発砲事件などが繰り返されたりしている。(山口組も入れないほど強固)

福岡中洲では全国のその関係者の出先があり、昔の山口組×道仁会のような大抗争事件は起らなくなっている。
しかし、中洲を支配していた山口組傘下組織と道仁会とが大抗争(山道抗争)したように、福岡県筑後地方北部の久留米市を本拠とする道仁会は傘下組織が福岡市にも根をおろしている。そうしたことから、道仁会から喧嘩別れした九州誠道会との抗争事件では、傘下組織も2派に分かれたため、双方の組織が地域的にも入り乱れており、先般福岡市で発生したような発砲事件をはじめ、久留米・大牟田・佐賀県・長崎県・熊本県などで抗争事件が多発している。

18日朝発生した警察官OB襲撃事件は、北九州市で発生している。

これまでも、道仁会×九州誠道会の抗争事件で、厳重警戒のため警察庁から支援部隊が来ていた矢先に、大林組の支店の車庫に入ろうとした同社社員が乗った乗用車がバイクに乗った者から発砲されるという事件が発生していた(平成20年1月17日午後3時の真昼間の事件、けが人なし)。

福岡県の発砲事件が多いのは、法令・条例での取り締まり強化から、収入源が断たれていっていることにもあるが、一方では、平成18年6月道仁会から分かれた九州誠道会と道仁会の抗争事件が、既に6年を経過しようとしており、長期にわたって繰り返されている。(福岡市では、警察から暴力団関係者として通告を受けた企業を、これまで1年間の指名停止にしていたが、先般は3年の指名停止を行った。当該企業は市の仕事などしておらず、公表することを目的としているようだ)
この2つの事象を起因として発砲事件が福岡県では繰り返されており、なかなか終わりが見えてこない。

本年1月、福岡市西区のマンションで、機関銃や自動小銃・拳銃10丁・散弾銃及び銃弾430発を部屋に隠し持っていたとして検挙された人物の裁判の判決があったが、当該の人物は、福岡では抗争事件があり、武器を売ろうとして所持していたという。アフガンではないが、福岡ではこうした武器ブローカーにより武器も供給されているようである。

福岡県警では、手投げ弾使用者情報や手投弾(=手榴弾)1個に付き10万円の報奨金まで出している。

繰り返される福岡県の発砲事件であるが、一般人を巻き込んだり、一般人を対象にした発砲は断じて許されるものではない。

[ 2012年4月20日 ]
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