日本ガイシ/3月決算 大幅赤字 NAS電池対策費に計上
同社の当期は、NAS電池による火災事故の安全対策費に661億円を計上して大損となった。電力向けなどのガイシは世界一。排ガス用ハニカムなどに多角化 しており、世界で唯一NAS電池を量産している。売上高構成は電力関連22、セラミックス52、エレクトロニクス26(海外53)となっている。
ナトリウム・硫黄電池のNAS電池は、2010年2月、高岳製作所小山工場に設置されたNAS電池で火災が発生、また、2011年9月三菱マテリアル筑波製作所に設置された東京電力所有のNAS電池で火災事故が発生した。同社の今後の柱になるべき事業でこうした火災事故が発生して、同社は当期661億円も安全対策費を計上することになった。火災事故は、NAS電池が期待されていただけに残念である。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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11年3月期
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239,363
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32,102
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32,671
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24,428
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12年3月期
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247,818
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26,054
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28,670
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-35,608
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前期比
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103.5%
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81.2%
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87.8%
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13年3月期予想
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270,000
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28,000
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30,000
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24,000
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13年期予/12年期比
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109.0%
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107.5%
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104.6%
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[ 2012年5月14日 ]
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